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山田としお メールマガジン041号
山田としお日記 No.066 国境の島々へ

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    ***山田としお メールマガジン No.041***   
   
                  2007年5月1日発行

         山田としお公式ホームページ
       (http://www.yamada-toshio.jp/)

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       山田としお日記 No.066  国境の島々へ 

        ―4月16〜18日  長崎―

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 朝7時40分発で長崎港から五島列島の福江行きのジェットホイルに
乗船し、長崎の離島3JAを訪ねる旅に出ました。

 長崎港は、頂まで家々が並ぶ山々に囲まれ、外洋に出るまで山々
が連なり、鶴の港といわれる天然の良港です。南蛮貿易の基点にな
るのはもっともです。

 長崎港から1時間30分、大きな島影が見えてきた。港のすぐ近くに
強固な石垣を持った福江城がドンと構えており、城に続く武家屋敷
通りの門構えも立派です。交易でにぎわった島の成り立ちを示すも
のでしょう。

 JAごとうは、五島列島をカバーしたJAとして平成13年に発足し、
正組合10,000戸、和牛18億円を中心に全体で31億円の販売を行って
います。ほかにタバコが13億円あります。

 中尾組合長からは、5つの集落営農を立ち上げ麦作はカバーできた
が、稲作はJA出資で法人を立ち上げ対応していきたいこと、独禁法
の適用問題や二国間交渉における肉用牛の扱いについて注文があり
ました。とくに、先生方のグループを作って、農業と農協支援の政
策集団にしてほしいとの注文は、私の考えとも全く一緒で大賛成。
是非、そうできるようにして下さいとお願いしました。

 福江支店を訪ねましたが、多くのお客さんがみえていました。街
の金融機関としても大きな役割を果たしている様子がうかがえてう
れしかったです。島は、火山島らしく田畑は溶岩石で石垣を作って
います。タバコ作の多い台地は、見晴らしも良い。島内には特別養
護老人ホーム7ヵ所、ケアハウス30ヵ所があり、子供達が離島して、
残された高齢者の施設だといいます。さみしいでしょうが、この美
しい景観はうらやましい。

 一旦、福岡空港にもどり、対馬に向かいました。

 対馬は、本当に山また山の島です。平野がほとんどありません。
国境の島らしくハングル文字が随所で日本語と併記されていました。
ホテルも韓国の皆さんが多かったです。

 万松院は、対馬を治めた宗家の菩提寺ですが、朝鮮吏の江戸幕府
との交渉にあたり、宗家が代わって対面し、交渉した場所でもあり、
その墓所たるやすばらしく大規模なものでした。また、万関橋は、
日露戦役での海戦を予想し、軍艦が通行できる水路を掘削したもの
だといいます。まさに、国境の島であり、歴史の島です。

 鳥帽子岳の山頂からは、360度、リアス式の本当に美しい新緑の島
々と青い海が見渡せます。天気の良い時は50kmしか離れていない釜
山の山並みが見えるそうですが、残念ながらこの日は霞んで見えま
せんでした。

 ところで、JA対馬は、正組合員2,100戸、かつてはシイタケの販売
が10億円を超えていましたが、今は、中国産の拡大や価格低下で1億
円に減ったといいます。赤牛を加えても販売高は3億円程度です。そ
もそも島の大きさとしては、わが国で第3位の対馬の人口は、かつて
は7万人いましたが、今は4万人を切っているそうです。人口減は、
島内の農産物の需要を減らしているし、生産そのものを落としてい
ます。吉野組合長からは、農産物の流通も、人の交流も、運賃が高
くて競争できなくなってきており、特別の対策が必要と訴えられま
した。

 今度はフェリーで壱岐に向かいました。

 JA壱岐市は、正組合員3,800戸、壱岐牛の36億円を中心に、販売高
は50億円にのぼります。島に牛がいるから、牛の買い手が来て、ト
ラックの輸送、宿泊など地域に与える経済効果があるといいます。

 本店で挨拶のあと、吉野組合長の案内で、各支所を廻りました。
対馬と異なり低山が続き、段々の水田や畑に麦やタバコが作付けさ
れています。今年初めての田植えも見ました。また、島内には長崎
県内では、諫早平野に次ぐ第2位の広さの平野があります。その中に
広がる原の辻遺跡に立ち寄りました。まさに、魏志倭人伝の卑弥呼
や邪馬台国の謎に迫る遺跡であり、一支国(壱岐国)がわが国の文
化の玄関口だったことを示しています。

 各支所を廻りびっくりしたのは、窓口のお客さんの一人一人を組
合長が知っていて、相手も知っていることです。その一人一人に紹
介いただきました。島内一円のJAとして、その雰囲気も組織力もよ
くわかりました。

 JAの肉用牛繁殖センター、肥育センター、堆肥センターを訪ねま
した。ともに、畜産農家の繁忙期をJAが代替し、農家の多頭飼育化
を援けています。また、島内の若い後継者を研修生として経験を積
ませています。JAは、月額10万円を支給しているそうです。こうし
た後継者がいることが力だ。

 そして、JAは、繁殖牛農家や園芸農家に施設をリースで提供して
います。これだけのことをしないと生産を維持できないし、JAとし
ての役割も果たせないからだそうです。ところで、JAの繁殖施設は、
リース期間は25年で30棟、園芸ハウスは8年で30 haあります。この
間、これらはJAの固定資産となり、固定比率や自己資本比率、さら
には減損会計とも関連してきます。このことをどう扱うか、組合長
から問題提起がありました。対策が必要だ。

 タバコ耕作組合も訪れましたが、この日の朝、雹(ひょう)が降
り、葉が伸び出したタバコに被害が出たといいます。農業は、こう
した気象災害が大変です。このことを多くの皆さんにわかってほし
い。

 それにしても壱岐島内は、どこも大変きれいでした。ゴミが落ち
ていない。派手な看板もない。豊かな村とは、こういうことなのか
もしれません。

 壱岐から博多へジェットホイルで戻りました。

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