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山田としお メールマガジン156号
市場原理主義に決別

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    ***山田としお メールマガジン No.156***   
   
                 2009年7月22日発行

        山田としお公式ホームページ
      (http://www.yamada-toshio.jp/)

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                    市場原理主義に決別

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  とうとう衆議院が解散しました。

  自民党は一致団結して総選挙に臨むことになりました。

  私は、誰にも相談せずに熟慮のうえ、両院議員総会の開催を求め
る署名をしていました。私の場合は、麻生総裁の選挙前の交代を要
求するものではなくて、党が一致結束して総選挙に臨む決意を内外
に示すことを求めたものでした。

  私の名前が、134名の署名者の一番最後に小さく載り、それはそれ
で気がついた方はおいでだったかもしれません。私に対しては、党
から署名取り下げの圧力は全くありませんでしたが、心配した先輩
議員から「幹事長にしかるべき釈明をしておいたほうがいいぞ」と
の声もありました。しかし、今さらとの感もあり、それもしません
でした。

  結局、このことは杞憂に終わり、21日の両議員懇談会は私が期待
したものになりました。

  もともと私は、麻生総理と与謝野大臣による麻生政権を評価して
いました。

  政権発足直後には経済財政諮問会議のメンバーを一新し、農業と
農協を批判してやまない規制改革会議の答申も初めて手直し、医療・
福祉・介護にかかわる予算を毎年2,200億円削減し、金融危機もあっ
たとはいえ輸出大企業が中心になった非正規雇用の真っ先の首切りに
対しても大胆な雇用対策を講じ、補正予算では農林水産業に1兆円の
対策を講じました。まさに、小泉・竹中政権の構造改革路線の負の部
分を解消すべく働いたと思っています。

  だから、両院議員懇談会で麻生総裁が、冒頭の反省とおわびに引
き継いで、「政治の責任は安心社会の実現だ。行き過ぎた市場原理
主義から決別する。社会保障予算の無理な削減は止める」とおっしゃ
った時は拍手しました。

  まさにこの決意を、郵政会社の「かんぽの宿」問題等の扱いで貫
徹してほしかった。党内の構造改革路線の議員や竹中元総務大臣等
の根回しがあったため、鳩山総務大臣の更迭だけで西川日本郵政社
長の首をとれなかったことが、麻生総理のブレと言われ国民世論の
支持も失いました。残念でした。

  衆院解散直後に行われた両院決起集会では、多くの衆議院の先生
から、「応援に来てくれよ」との声がかかり握手を求められました。
これはひとえに、2年前の参議院選挙で示した農政連の力への期待で
しょう。ありがたいことです。

  私は、この選挙は、深いところで日本のあり方、そして農業政策
も問われる選挙だと思っています。

  というのは小選挙区制のもとで、両政党が政権をかけて争う選挙
だからです。中心となった2大政党が、細部の政策の違いを「政権を
取る」という目的のために包み隠したまま争わざるを得ないからで
す。

  自民党内にも、構造改革路線があり、「市場原理主義でないとだ
めだ」という議員も多いのです。一方で民主党にも、「金融危機は、
貿易と投資の自由化で乗り切るべきで、それを邪魔する農業は徹底
して合理化するしかない」という議員が多数います。それを、政権
を取るためという目的で隠したまま選挙に臨んでいるのです。まさ
に、これが小選挙区制なのです。

  農林漁業のように関係者が少数派になった時に、どれだけ2大政党
の行動原理の中に農林漁業政策を組み込ませることができるのか。

  政権奪取のためだけの表紙の飾りがいいだけのマニフェストでは
だめです。その意味では、2大政党ともに、例えばWTO農業交渉につ
いて「WTO交渉の早期合意」というようなものであれば全く納得でき
ないということです。どこを向いているか分からないからです。

  心配な今年の秋の米価もそうです。選挙が終わり、米価が下がっ
ている時に、どの党が実効ある措置を講ずることができるのでしょ
うか。表紙はとてもいい戸別農業者所得補償制度のもとで、どの農
家にどういう基準で補てんすることになるのか。とうてい間に合い
ません。その間、どんどん米価は下がります。コメは腐らないので、
このことは2年後3年後にも影響するのです。こうした混乱は避けな
ければなりません。

  地域の実態を踏まえた具体的な要求を候補者につきつけて、回答
をもらっておこうではありませんか。

  投票までにまだ40日もあるのです。2大政党の争いの中にムードで
巻き込まれるのでなくて、大事な要求を約束させ、それを実現させ
る選挙にしようではありませんか。

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