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山田としお メールマガジン277号
大きな意義のあったJA全国大会

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       ***山田としお メールマガジン No.277***


                    2012年10月16日発行

               山田としお公式ホームページ
            (http://www.yamada-toshio.jp/)
 
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       大きな意義のあったJA全国大会
 
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【概要】

 10月11日のJA全国大会は、野田総理をはじめ、各党の代表がそ
ろい、盛会でした。総選挙が近いせいもあるかもしれません。それ
ぞれの挨拶は特色があり、民主党は、TPPへの言及がありませんで
したが、自民党の安倍新総裁は国益に反する交渉は行わないと明解
でした。今後の対応を注視しなければなりません。

 JAグループが「脱原発宣言」「経団連や自民党の方針と対立」
等とはやし立てられましたが、農畜産物の原発事故被害からすると
当然の主張であり、再生可能エネルギーの具体化と必要な電力の確
保、そして原発の安全の確保が徹底して論議されなければなりませ
ん。

 大会前日に、私の国政報告会も持っていただきました。

 また、大会には、EU農業団体連合会の会長が来日され、記念講演
をいただきましたが、これからの我が国の農業とJAの方向に共感
と示唆を与えるものでした。

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【各代表の原稿なしでの挨拶は見事】

 JA全国大会が、10月11日、NHKホールで開催されました。
 
 壇上には、野田総理、郡司農林水産大臣、民主党・輿石幹事長、
自民党・安倍新総裁はじめ各11党の代表が並びました。壮観でした。
後刻、顧問として臨席されていた茂木前全中会長は、3年前の大会
は、政権交代直後であり、与党民主党が、自民党を中心に支援する
JAと距離を持つ姿勢だったこともあり、「鳩山総理は出席せず、
代理は松野官房副長官、赤松農林水産大臣も出席せず、代理は郡司
副大臣だったのだぞ、今は様変わりした」とその変化に驚いておら
れました。総選挙が近いこととか、総理以下の民主党が自信をなく
していることもあるのでしょうが、TPP反対で1167万人の署名を集
めた組織であるということも影響していると思います。

 各代表の挨拶は、野田総理は、きれいな祝辞で謙虚だが空虚なも
のでした。TPPについては、常々主張されている内容であり全く踏
み込みがありませんでした。

 郡司農林水産大臣は、よほど練習されたのでしょう、原稿なしで
見事でした。しかし、TPPについては言及がありませんでした。 

 民主党・輿石幹事長は、原稿なしでしたが、短くて形だけ。また、
TPPについてこれも言及がありませんでした。

 自民党・安倍総裁は、これも原稿なしで、滔々とJAへの期待と
役割について述べられました。とりわけ、震災時に、被災者が、家
族の助け、地域の支援、そしてJAの協同の取り組みに援けられた
とおっしゃっていることを取り上げ、JAを持ちあげられたが、家
族や地域を持ち出すところは安倍さんの思想なのかもしれません。
TPPについては、自由な貿易推進は必要だが、工業品と農産物を同
じテーブルで扱うことは出来ないのであって、聖域なき関税撤廃を
要求されるようなTPP交渉はあり得ない、国益を守る、と明快でし
た。瑞穂の国にふさわしい市場経済があっていい、農業を守ること
が政治の使命だ、若い人が将来を切り拓いてゆけるような農業をつ
くる、世界の人にも評価してもらえる農業をつくる、というのも安
倍さんらしい言い方でした。この挨拶はしっかり覚えておいて、こ
れに反する政策展開がなされないよう働きかけてゆきたい。

 国民の生活が第一の山岡代表代行も原稿なしで、なかなか良かっ
た。

 公明党の石井政調会長も原稿なしで、きれいでしたが一般論だっ
たなあと感じた。

 自分自身を棚上げして評価しているわけですが、それぞれの代表
は相当の苦労もされて、立派でした。政治家は大変だ。


【JAの脱原発宣言でテレビに出演、20秒】

 さて、大会終了後、テレビ朝日から取材がありました。JAは大
会で脱原発宣言をし、自民党支持のJAが自民党の原発推進の方針
に反することになるわけで、JAグループから推薦されている山田
議員はどう受け止め、どう行動するのか、というものでした。

 私は、農畜産物へのセシウム汚染で大きな被害と苦しみを受けて
いる農業者からすれば当然の主張だ、ただし、今すぐ脱原発に出来
ないことは十分承知しており、再生可能エネルギーの着実な取り組
み、さらには、今どうしても必要な電力を賄うための原発稼働の徹
底した安全の確保を前提にした主張であると繰り返しましたが、な
かなか納得してくれません。言い方を変えて、何度も質問を繰り返
されたがこれ以上言いようがない。テレビの番組的に言えば、私に
自民党批判をさせたかったのかもしれません。大会翌日の12日の朝
8時からの放映では、私の登場はわずか20秒足らずで、『しっかり
とした議論をして、この国のあり方を考えていく、大変大事な問題
提起じゃないですか、いいと思いますよ』ということで終わってし
まいました。20秒というのは悲しかったです。


【私の問題意識とEU農業団体連合会の認識は一致】

 さて、大会前日に開催された大会出席者による全体会の前に、私
の国政報告の機会をつくっていただきました。私は、「経済界やマ
スコミや評論家から、TPPに反対する農業者やJAに対する攻撃が
激しい。極めて残念だ。悲しいのは、このことで農業とJAに対す
る国民合意が容易に出来なくなっていることだ。私が事務局を担当
して、参議院議員の有志がまとめた『まっとうな日本を考える』提
言にあるように、日本の国土や気候や歴史の上に立つ時、如何に限
られた農地を有効に利用するか、家族農業をどう生かすか、地域の
協同をどう強めるか、これらを基本とする第一次産業をこそ強化す
べきである。そのため、JAがかくも役割を果たしていることを日
本中に示す必要がある。」と述べ、次の4点に触れ、ともに頑張り
ましょうと申し上げました。

 一つは、地域に適合した多様な担い手や新規就農者が、農業で食
     べてゆける経営をつくる前提となる農地の利用集積に、
     JAが大きな役割を果たすこと。

 二つは、安全安心な農産物を、自信を持って提供しているのは農
     業者とJAであることを具体化すること。

 三つは、美しい景観を維持しているのも農業者とJAをはじめ農
     業関係者であること。

 四つは、被災地で被災者が助けられたのは、家族、地域、JAで
     あると言われているように、農村地域でJAがしっかり
     と協同の役割を果たすこと。

 嬉しかったのは、当日のその後の全大会で、EU農業団体連合会
(COPA)のゲルト・ゾンライトナー会長(ドイツ農業者連盟会長)
が記念講演で、
 ・ 農業は、社会の基盤であり、アイデンティティ(民族や地域
  や国への認識や共同の礎)であること
 ・ 農民は保守的だ、家族農業を基本に、地域に根差して、美し
  い景観や、街や農村を守っていること
 ・ ドイツやフランスでも、経済界と農業界は往々に対立するが、
  農業と農業者が国や地域を守っているという観点で一致してお
  り、対立を乗り越えてきていること
 ・ その具体策として、農業の持つ多面的機能の評価と、多様な
  担い手への直接支払いを政策の柱にしているし、グローバリズ
  ムの権化であるTPPに反対していること
以上のことをしっかりとおっしゃった。

 多くの出席者に感銘を与え、方向を示しました。大変意義のある
JA大会だったと思います。


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