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山田としお メールマガジン279号
全く前に向かっていない福島の原発被災地

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       ***山田としお メールマガジン No.279***


                    2012年10月29日発行

               山田としお公式ホームページ
            (http://www.yamada-toshio.jp/)
 
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       全く前に向かっていない福島の原発被災地
 
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【概要】

 石原新党はどこへ行くのでしょうか。「日本」を考えると言いつ
つ、TPP賛成の「日本維新の会」や「みんなの党」と一緒になるな
ら、全く論議の対象になりません。「まっとうな日本を考える」提
言の意義や重要性が増してきたと思います。政策を間違わないよう、
しっかり対処しなければなりません。

 それにしても、原発事故を被った福島・JAそうまの小高地区は、
何も手がついていません。問題解決に向けて動いているという感じ
が全くしないことです。当然、警戒区域内のJAふたば地区は、語
る言葉もありません。

 「福島の再生なくして日本の再生なし」と言っていたのは誰でしょ
うか。

 きちんとやるべきことをやろうじゃないか。

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【石原新党はどこへ行くのか】

 石原新党なるものが誕生するといいます。知事を辞めてのことで
すから、今度こそ具体化するのでしょうが、一体どういう政党にな
るのか。園田博之衆議院議員や藤井孝男参議院議員ら「たちあがれ
日本」と一緒になり、「日本のあり方を考える」というのならまだ
共感はありますが、橋下維新の会と一緒になるのなら、それは一体
何なんだと言いたい。みんなの党と一緒になるというのも、どこを
目指すのか全く分からない。

 こうした動きの中で、自民党の議員はどう動くのか、民主党の議
員はどう動くのか。議員は、それぞれ政治思想や理念は当然ありま
すが、しかし、どちらかというと選挙を控えて、勝てるのかどうか
等を一番に考えて、それぞれの議員ごとの様々な思惑や動きが出て
くるのだと思います。

 私の基準は明確です。一つは、TPP反対にどんな姿勢と決意を示
しうるのか、二つは、農林漁業問題について「競争して生き残った
ものがやればいい」と、簡単に言ってしまう維新の会との距離感で
す。この基準だと、たちあがれ日本とは一緒になれますが、維新の
会やみんなの党との「野合」は絶対に受け入れられません。

 そう考えた時、「まっとうな日本を考える」提言は、ますますそ
の意義は大きいのだと思います。私にとっては、TPP反対をどう国
民全体のものにするか、そのための我が国のあるべき方向を考える
ためのものであったのですが、どこを向くのかわからない新党の動
きが出てきて、それに既成の党の議員が右往左往するなかで、
「我々はここを向いている」「これを政策の柱にしている」と言え
るのは大きい。これから「まっとうな日本を考える」の内容をさら
に充実させてゆきたいと思います。


【JAそうまの小高地区を訪ねた】

 さて、原発事故後、着の身着のままで避難し戻れなかったJAそ
うまの管内の南相馬市の小高地区を訪ねました。今は、日中のみ戻
ることが出来て宿泊は出来ない避難解除準備区域です。JA全国青
年組織協議会の遠藤会長の地元でもあります。遠藤会長から、一度、
実態を見てほしいと声をかけてもらっていました。そこで、JAそ
うまの内藤組合長に無理を言って同道していただきました。

 地域内は、まさに昼間からひっそりしていて、車もたまにすれ違
うだけ、個人店舗は開いておらず、自動車修理工場やガソリンスタ
ンド等は開いていました。JAの店舗は隣接の避難区域でないとこ
ろは開いていますが、小高地区内は、店舗の壁や屋根が地震で痛み、
中は雨漏りや壁が崩れて営業できる状態ではありません。セレモ
ニーホールは、葬儀開始中の地震と津波で、花輪やお返しの品が土
砂に埋まっています。JAの農業倉庫は、種もみの準備中だったよ
うですが、倉庫内に高く積み上げた2万4000個のコメ袋は無残に崩
れてしまっています。カントリーエレベータは、海水が地下に入っ
てしまい、コメが入っていたサイロの中は腐敗しているとのことで
した。

 2年間作れなかった水田は、セイタカアワダチソウが繁茂し、干
拓した水田地帯は、まだ水が引かず、随所に車が横転し、小舟も転
覆しています。要は、セシウム汚染で全く手がついていないという
ことです。海岸べりでは、放射性物質汚染廃棄物の中間保管場所と
して広範囲にわたる穴掘りが行われていますが、防潮堤の工事が全
く進んでおらず、立ち枯れた松並木の手前で、数台の重機が動いて
いるだけでした。

 要は、住める状態に向けて、そこまで行かなくても問題解決に向
けて、動いているという感じが全くしないことです。これは一体ど
うなっているのでしょうか。

 小高地区に隣接した相馬市の中心の原町のJAそうまの本店では、
職員の皆さんに業務の中、温かく迎えていただきました。家族を失
われた方もおいでですし、帰宅できないため、隣接の街から通って
おられる皆さんも多い。家族離ればなれの皆さんも多い。農地を耕
せない農家は戻りようがありません。一方で、同じJA地区内の作
付け可能地ではコメの出荷を目指して全袋検査が続いています。そ
のための取り組みは当然必要です。JAの事業や経営の見通しも、
それを考えたら行き詰まるだけです。その不安の中で皆さん頑張っ
ていらっしゃいます。


【きちんとやるべきことをやろうじゃないか】

 福島市から飯館村を越えて南相馬市に入り、帰りは、相馬市から
飯館村を越えて福島市に戻りましたが、二つの道路ともに狭くて曲
がっています。上り下りもあり、すれ違いも容易でない県道です。
よく今までこういった道路をこのままにしておいたなと思います。
原発の立地地域ではないのかと言いたい。浜通りの高速道路は西の
いわき市からも、北の仙台市からも寸断されたままでつながってい
ません。JRも動いていません。間もなく冬が来ます。復興から取り
残されたままです。

 「福島の再生なくして日本の再生なし」と言っていたのは誰でし
ょうか。復興庁を福島や仙台等の現地に置かない判断をしたのは誰
でしょうか。復興予算を他に使っていても、被災地が使いきれない
でいる実態はどこに原因があるのでしょうか。苦労している避難者
や事業者や農業者の切実な賠償請求に、なんだかんだと言って難ぐ
せをつけて、きちんと対応していない責任者は一体誰なんでしょう
か。

 きちんとやるべきことをやろうじゃないか。


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