参議院議員 山田としお

全国農業協同組合中央会(JA全中)元専務理事

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    ***山田としお メールマガジン No.354***


                     2015年5月20日発行

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            (http://www.yamada-toshio.jp/)

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         安倍総理の米国議会演説に思う

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  【見事だが、納得がいかなかったのは二箇所】

 私は深夜のテレビ中継で、米国連邦議会上下両院合同会議におけ
る安倍総理の演説を聞きました。自分のことは棚に上げて言います
が、総理の英語での演説は、決して流暢ではなかったかもしれませ
んが、素晴らしかったです。米国の議員は手元に紙を持っていたの
で、演説内容は配布されていたのでしょう。何度にもわたるスタン
ディングオベーションを、私も誇らしい思いで見ていました。

 ところで、私は次の二箇所だけは納得がいきませんでした。

 一つは、総理は若手議員の時、GATT農業分野交渉での農産物の市
場開放に反対し、農家と一緒に抗議活動をしたことを披瀝し、しか
し今となってはその勢い余る行動を反省し、TPPによる自由貿易圏
の形成を推進する必要があるという論調であったことです。私は、
この場面では、総理には「世界各国の多様な農業の共存が必要だ」
と言ってほしかった。それが、「両国のセンシティビティを認識し
て」という、日本のTPP交渉参加の前提となった2年前の日米首脳会
談における共同声明の理念だからです。また、その後の記者会見や
自民党大会で、総理が「息を飲むほど美しい田園風景、世界に誇る
べき国柄」「必ず私は日本の農業を、食を守ってまいります」「私
は強欲を原動力とする市場主義経済の道をとってはならないと思い
ます。道義を重んじ、真の豊かさを知る瑞穂の国の資本主義を目指
してまいります」と挨拶されたことで、万雷の拍手で、我々も、TP
P交渉参加の判断を了としたのです。


 二つは、60年も変わらずにきた農業協同組合の仕組みを、抜本的
に改める、岩盤のように固い規制を、私自身が槍の穂先となりこじ
あけてきました、というくだりです。私は、何も米国に行ってわざ
わざ農業協同組合を悪く言うことはなかったと言いたい。というの
は米国でも、協同組合は、弱者の協同による社会的な組織としてき
ちんと位置付けられ評価されているからです。もしかすると、総理
の発言は、日本の農協改革は、米国の多国籍・グローバル企業等の
主張や対日貿易障壁報告書等に盛り込まれた米国の意向に応えてい
るのですよ、という報告だったのかもしれないのですが、協同組合
の取り組みを評価する多くの米国議員の失望を買ったのではないか
という懸念があります。これは、協同組合運動を社会的運動と評価
するヨーロッパでも同じだと思います。


 ともかく、演説の原稿をまとめるにあたっては、総理は相当意見
を言われたのだと思います。随所に総理の思いがうかがえました。
しかし、上記二箇所だけは、総理の思いではなく、経済産業省や内
閣府の思想なのだと思います。残念でした。


【着実に進んでいる安倍総理の政策戦略】

 それにしても、安倍総理の政策戦略は着実に進められ、株高、企
業収益の増加、雇用の拡大等が新聞紙上をにぎわしています。確か
に、金融・財政戦略ではアベノミクスの打ち出しと、そのための日
銀総裁等の人事。そして産業競争力会議や規制改革会議等による岩
盤規制の緩和と成長戦略方針。その手始めとしての農協改革や農地
規制の弾力化や国家戦略特区が展開されています。そして議論はあ
りますが、派遣制度の見直しも含めた労働移動支援型の政策への転
換、持続可能な医療保険制度の構築を狙いにした、市町村が運営す
る国民健康保険の都道府県への移管。さらに、TPPの推進。集団的
自衛権の限定的な行使や自衛隊の海外における活動拡大を認める平
和安全法制の国会提出があります。加えて、突然の衆議院解散によ
る大勝利など、官邸への求心力を高めるやり方も含めて、ここまで
準備し計算されていたとすると、すごい方です。

 そして、国内各地はもちろん、世界各国の訪問など、これほど精
力的・戦略的に動かれる総理はいなかったと思います。訪米し、上
下両院の合同議会で高らかに「希望の同盟」として日米の連携を唱
えたのも戦略的です。国内で東日本大震災の被災地等を定期的に訪
問したうえ、さらに世界各国への訪問と、大変な体力と気力に驚き
ます。もっとも、各国への訪問は、新聞等は報道しませんが、日本
の大企業や商社等の同道があるようです。そうしたところに農業関
係者が含まれているとは、あまり聞きません。


【心配な、安倍総理、橋下市長、竹中平蔵氏の関係】

 大阪都構想の住民投票は、「反対」がごくわずかに上回り、橋下
大阪市長の敗北となりました。140万人の投票で1万票の差(0.8
%)まで拮抗し、どちらが勝ってもおかしくないような接戦でした。

 ところで私自身は、どうしても橋下氏への不信がありました。と
いうのは、橋下氏は、農業問題を理解しようとはせず、市場原理、
新自由主義の権化だったからです。それには、竹中平蔵氏との関係
が背景にあります。小泉政権で重用され郵政民営化を推進した竹中
氏は、その後の安倍政権でも同様に重用されていましたが、福田内
閣、麻生内閣で外され、民主党政権後の第2次安倍政権で再登用さ
れるまでは、大阪維新の会の政策顧問として、農業政策をはじめ基
本政策を描いていました。大阪維新の会のシンポジウム等での竹中
氏の農業攻撃等は、すさまじいものでした。

 その竹中氏を、安倍総理は、再度重用したのです。私など同期の
参議院議員が公邸で安倍総理と懇談した際、当時ちょうど同期の会
の会長をしていた私は、総理の真ん前の席で、「竹中氏の重用を止
めてほしい」と訴えたところ、「経済財政諮問会議からは外します
から、わかってください」ということでしたが、何のことはない、
安倍総理が新たに設置した産業競争力会議の重要メンバーに登用さ
れ、規制改革会議との合同会議や国家戦略特区諮問会議等のメン
バーとして、まさに安倍政権の中枢を担ったのです。私の懸念通り、
竹中氏により農協改革は進められたと言ってもいいのではないでし
ょうか。

 そして、安倍総理は、この竹中氏と組んでいた橋下氏の維新の党
と、今国会で論議になる平和安全法制や来年の参議院選挙後の憲法
改正の発議で組もうとしていると伝えられていました。私自身は、
平和安全法制や憲法改正発議には一定の考えを持って対処すること
としていますが、農業・農協・TPP等の問題では、竹中氏とは全く
意見を異にしていますし、それゆえ、橋下氏とも全く相容れないも
のがありました。その意味では、私は今回のことを契機に、橋下氏
の政界からの引退を歓迎する一人であります。しかし、これからの
動きは、それほど簡単ではなく、いつ何時、橋下氏の心変りがある
かもしれず、引き続き、農業・農協、そして日本にとっても警戒が
必要です。


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