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山田としお メールマガジン421号
緊迫し、盛り上がったJA全国大会

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    ***山田としお メールマガジン No.421***


                     2019年3月11日発行

                山田としお公式ホームページ
            (https://www.yamada-toshio.jp/)

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        緊迫し、盛り上がったJA全国大会

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 本日、東日本大震災から8年を迎えました。改めて、お亡くなり
になられた方々の御冥福を慎んでお祈りいたしますとともに、今な
お避難生活を送っておられる方々に、心よりお見舞いを申し上げま
す。また、現在も、出荷制限が続く地域も多く、1日も早い被災地
農業の復旧・復興、被災農家の営農の再開や経営の立て直しに取り
組んでまいります。


【総理の挨拶は、12年前と同様、暖かいものだった】

 ところで、3年に1回開催されるJA全国大会は、大きく盛り上が
る気合の入った大会だった。
 とりわけ、「准組合員の利用規制を行え」「JA全中は農協法か
ら外れ民間の団体と同じ一般社団法人になる」「引き続くマイナス
金利下という金融情勢下での事業再編が迫られ」「農業生産・流
通・販売に特化すべき」等々の状況下での緊迫した大会であった。

 中家会長の挨拶も、全国各地の自己改革の取り組みを踏まえた決
意の溢れるものだった。また、6年ぶりに出席された安倍総理の挨
拶も、初めて総裁選に立候補され、「美しい国 日本」を唱えて、
JAグループの大会に出席された12年前を彷彿させるものだった。

 今大会の総理の挨拶も、「私の故郷の山口県長門市の、棚田が海
に向かってずっと続いていく、息をのむほど美しい景観です」「こ
の美しい棚田は、この地域の皆さんが歯を食いしばって、水を涵養
し環境を守り、伝統や文化を守ってきた、その誇りと共に生きてき
たんだろうと思います」「まさに、日本という国は古より朝早く起
きて、額に汗して田畑を耕し、水を分かち合い、五穀豊穣を祈って
きた瑞穂の国であります」「皆で助け合いながらこの美しい田園風
景を守ってきた、地域を守り、環境を守り、日本の伝統や文化を守
ってきた、まさに農は国の基であります」と演説された。

 大会の参加者の皆さんも、「大変いい挨拶だった」とおっしゃる
一方で、「規制改革推進会議の農業・農協批判は一体何なんだ」と
おっしゃる厳しい意見もあった。


【全国各地のJAは、緊迫し危機感が一杯】

 私は、今、全国を飛び回っていますが、各地での組合長さんはじ
め皆さんの危機感は大きくて深刻だ。各地で、1県1JAをはじめ、
広域合併や組織再編の取り組みが検討され、そして進められている。
もちろん、この間、JA全国大会でも紹介された各地における自己
改革の取り組みが展開されている。その緊迫感は相当のものだ。

 とりわけ、5年前からのJA攻撃を続ける規制改革推進会議によ
る「准組合員への利用規制」等の繰り返しは、しっかり積み上げて
きた地域の協同の取り組みを否定するものであり、とうてい納得が
出来ず、反発がある。

 一方で、総理は、「働き甲斐のある農業づくりを目指す」「農業
改革を進める」「生産規模の拡大」「輸出の1兆円に迫る動き」「4
0歳代以下の新規就農者も4年連続で2万人を超える」等の実績を上
げていることに言及されたが、確かにそれらは評価されるものです。

 また、総理は、農地中間管理機構による農地の集積が進んでいる
ことにも言及されたが、これについては、当時の、JA攻撃の中で、
JAをこれら政策の推進から意図的に外したものであり、またその
実績たるや全く評価できないレベルのものだったわけで、改めて、
今回の5年後見直しで、JAをしっかりと制度に組み込む形で改定
するものであり、そのことを触れるのであれば、これまでの政策を
見直し、JAをしっかりと評価していることを触れていただきたか
った。

 また、新規就農者の年間2万人の就農実績は、確かに評価できる
ものですが、圧倒的な高齢化のもとで、今後の大きな離農をカバー
できるものではありません。さらに鳴り物入りで進めた国家戦略特
区で、保険会社やリース会社等の農外の株式会社の農地所有による
農業参入を安易に進めたものの、全く実績をあげていない実態にも
触れていただきたかった。
 まさに、これまでの反省のもとに、JAグループの取り組みを、
きちんと制度内に取り込んで進めようとしていることを強調してい
ただきたかった。


【触れていただきたかった、規制改革推進会議のこと】

 まさに、総理の挨拶は、選挙を前にして、大変注意深い配慮した
良い挨拶であったことを評価するものの、励ましが中途半端だった
と思う。農業者が地域に根差し地域を支えていること、過疎化し住
民が減少する中で、地域の協同を盛り上げているJAの存在や、そ
の取り組みをこそ励ますものであってほしかった。

 やはり、全く配慮のないJA攻撃を行う規制改革推進会議をその
ままにしておきながらの政策推進のあり方は、全く納得できない。
これは多くの農業者やJA関係者の思いなのです。


【自己改革は、全力で取り組みます】

 私は、緑のJAマークを背中に背負った議員であり、そのため我
慢できないことが多い訳ですが、農業者やJAの取り組みを分断す
るような形で攻撃されたり、経済界が出資し設立している日本経済
調査協議会の報告書にもあるように、コメの生産数量目標の配分を
廃止し、「自由な生産・流通・販売のもとに、コメの価格を20年後
に国際価格水準にする」というような提言を放置しておいて、また
は助長しておいて、農業者や、その協同組織であるJAに、「農業
新時代」への転換を迫るような政策は容認できません。


【ヨーロッパや米国は、農業者への充実した経営安定対策を講じて
いる】

 ところで、日本の農業者は過保護という論調があふれていますが、
担い手育成のためのヨーロッパや米国の経営安定対策は、わが国を
大きく上回る充実したものなのです。また、ヨーロッパでは株式会
社の農業参入も制限しており、米国の農業州では、州法で株式会社
の農業参入を認めていないのです。そして、常に、農業者を励ます
形での政策提言がなされているのです。

 総理の、「農は国の基である」「JAの皆さんには、国民への食
料の安定供給と安全安心の確保、そして、農業の振興に大いに貢献
をいただいており、改めて敬意を表します」との言葉は本当に励み
になります。しかし、その具体策に関しての規制改革推進会議等の
各種の提言は、総理の大切な言葉を台無しにするものであると言わ
ざるを得ないのです。

 JAの自己改革は、全力で進めます。総理、大事な「ふるさと」
と「日本」を守るべく、ともに全力をあげましょう。私も、全力で
頑張ります。


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