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山田としお メールマガジン430号
岩手県・鹿児島県へ、宮城県は国会「禁足」で1JAのみ

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       ***山田としお メールマガジン No.430***
 
                      2019年6月24日発行

                 山田としお公式ホームページ
             (https://www.yamada-toshio.jp/)

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    岩手県・鹿児島県へ、宮城県は国会「禁足」で1JAのみ

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 はじめに、6月18日、山形県沖を震源とする地震で、新潟県、山
形県を中心に、多くの方が負傷され、住居の損壊などの被害が発生
し、被災された全ての方々に謹んでお見舞いを申し上げます。余震
や土砂災害など二次災害の恐れもあり、引き続き、被害状況の把握
と災害対策に全力で取り組んでまいります。


【岩手 − 広域合併でJAの体制を一変】
 岩手県へは、ふるさと富山の県連支部定期大会に出席し、大宮駅
で東北新幹線に乗り換え、盛岡に遅く着き、翌早朝からJA岩手ふ
るさと、JA江刺、JAおおふなと、JAいわて平泉を訪ね、翌日
は、中央会・連合会、JAいわて中央、JAいわて花巻、JA新い
わてを訪ねた。2日間で、600キロの走行距離となった。ご案内いた
だいた、中央会の久保会長さん、翌日は小澤副会長さん、ありがと
うございました。天気は良く、岩手山がきれいだった。
 車の中では、久保会長さんのお話をじっくり聞くことが出来た。
・食料生産に力が入らない国政が問題だ
・地域の実態に応じた政策が必要だ
・国民・県民が、農村地域に定住する政策が必要だ
・農畜産物の国際貿易にどう対処するか発信してほしい
・農業関係議員を育ててほしいし、農林議員のグループを作るべき
だ
・JAにコメが集まらなくなっている、それぞれの価格形成をどう
するか、不安が大きい
・コメ以外の作物をどう導入するかが課題だ
・5年後のビジョンをしっかり作るべきだ
・JAの総代会を前に、こういう方策で、しっかり取り組みましょ
うという仕組みが必要だ
 等々、貴重な意見をいただいた。頑張ります。

 岩手県の各JAは、准組合員の割合が小さいので、准組合員の利
用規制問題は、そう問題になっていないようだったが、やはり地域
によっては大問題だった。
 北上山地のど真ん中を横切って、深い緑の中の曲がりくねった山
道を走ったが、鹿やイノシシや猿等が増えて困っているという。原
発事故の汚染が心配で、猟師さんが鹿を獲らなくなったという。
 太平洋岸に向かう山中の、村々の暮らし、生産、所得をどう実現
するのだろうと思いながら、突然、海が開け、大船渡市に入ったが、
街に海が迫っている。地震津波の災害直後に訪ねたときは、街は、
本当に壊され流されていた。今は、街内は、すっかり、きれいに片
付けられているが、空き地には建設機材が積みあがっている。そし
て郊外の流された市街地は、従来の地平線に土盛りし、宅地に整備
されているが、空地が目立つ。水田や畑地は、従来通り、一段と低
く、稲苗が植えられていた。街を囲む丘の上は、宅地に整備され、
家々が並んでいた。堤防は高く、海は見えない。一本だけ残った松
は、補強され、堤防と背を競うように立っていた。
 大船渡市は、太平洋に面した漁業の町だ。だから、JAおおふな
とは、岩手県ではめずらしく、准組合員が圧倒的に多いJAであり、
組合長さんはじめ皆さんは、准組合員の利用規制に強い不安と反発
が出された。
 JAいわて平泉は、理事会を中断して、天気も良い。玄関前の広
場で、役員のみならず、青年部・女性部の役員、そして幹部職員の
前で、国政報告をさせていただいた。JAいわて中央は、JA盛岡
市やJA岩手しわ町等が広域合併したJAだが、協同精神に基づく
理念一杯のJAだ。
 JAいわて花巻も宮沢賢治の故郷で、これも理念一杯のJAで、
相当前からJAが保育園を設け運営してきていたが、今も継続して
いるし、農業生産力のあるJAきたかみとも広域合併している。大
きなホールの舞台の上で、多くの皆さんの出席のもと、国政報告を
させていただいた。組合長は、「農協は地域の農業を支え、地域の
伝統文化も守っている」と自信を持っておっしゃっていた。イーハ
トーブの宮沢賢治の理想の故郷を意識されている言葉だった。
 JA新いわては、岩手山のふもとから石川啄木のふるさとである
渋民、さらには北の海岸線のJAも含む大規模JAだが、短角牛の
飼育、野菜、花等も含む生産力の強いJAであり、有機農産物の宅
配の先駆的取り組みの「大地を守る会」とも連携している理念的・
実践的なJAだ。
 最後は、JA厚生連が運営する介護施設のある病院を訪ね、また、
私が若い時、JA全中時代に秘書を仰せつかり、多くのことを学ん
だ、JA全中の会長だった岩持静麻さんの自宅を訪ね、菩提に、私
の頑張りをお願いした。


【鹿児島 − 恒例の朝礼で激励を受ける】
 岩手県から新幹線で東京へ帰り、翌早朝、羽田空港から鹿児島県
へ向かった。空港から、JA北さつま、JA鹿児島いずみ、JAさ
つま日置、JA南さつま、JAいぶすきと、薩摩半島をぐるりと回
る形でJAを訪問した。水田は、水が張られているが、田植えはま
だで、何かの後作なんだろう。山は、ずっと緑が濃い。岩手県では、
太平洋を眺めていたが、鹿児島県では東シナ海を眺めて走った。
 ところが、JAさつま日置へ向かう道は、高速道路が対面の2車
線で、前を走る重い積荷のトラックを追い越せない。結局、JAに
は30分以上遅れてしまった。昼を過ぎてしまい、JAの役職員や農
業者の皆さんも、きちんと揃ってお待ちいただいていた。本当に申
し訳なく、そして、ありがとうございました。
 JA南さつまは、茶畑がずっと続き、JAいぶすきへの道は、開
聞岳が綺麗で、甘しょの畑も葉が茂っている。さすが、北海道に次
ぐ農業生産額を誇る県だ。

 JAいぶすきの旧大山支所で、組合長室に掲げてあった古い写真
は、かつての木造2階建てのJAの建物に下がっていた垂れ幕に、
「農協貯金で地域を元気にしよう」というものであり、まさに、こ
の標語こそ、地域における協同の取り組みの原点だった。これを否
定するような現下の准組合員の利用規制の主張は、地域を支える協
同の取り組みを潰すものだと、改めて怒りが沸いた。

 翌日は、早朝に、県連の役職員500人が整然と講堂に並ぶ形での
朝礼があった。感激でした。12年前にも、6年前にも、こうした形
で激励を受けた覚えがある。
 そして、2日目は、大隅半島のJA鹿児島みらい、JAあいら、
JAそお鹿児島、JAあおぞら、JA肝付吾平町、JA鹿児島きも
つきを訪ねた。
 朝の桜島は、朝陽が輝く中で、黒い煙を吹いている。その降灰が
大変なのだが、「しかし、それが無いとまたさみしい」と言う。複
雑だ。

 JA鹿児島みらい、JAあいら、ともに半年前に、私の予備選に
関連して挨拶に伺った時にお邪魔した。JA鹿児島みらいは、鹿児
島市内のJAで、准組合員も4万人と多い。鹿児島県下のJAは、
農業生産・流通・販売を中心に力のあるJAが多い。しかし、そう
した中での特定の環境下にあるJAの准組合員の利用規制とは一体、
何なんだ。
 JAそお鹿児島は、かつて私の参院選出馬を推し進めていただい
た川井田JA鹿児島県中央会会長、全国農政連会長が組合長だった
JAで、今は、山野県中央会会長の組合だ。
 きび、茶、大豆等の作物がうねり、そして、JAあおぞら、JA
肝付吾平町、JA鹿児島きもつきは、圧倒的な畑作地帯で、広大な
農地が広がる素晴らしい地域だ。それはまた、前日まで訪ねていた
東北の水田地帯とはまた異なる景観だ。ともに見事だ。

 夕方の飛行機で東京に帰り、翌早朝の新幹線で仙台に向かう予定
だったが、急遽、国対から連絡が入り、禁足になったという。


【宮城 − 国会「禁足」で訪問は1JAのみ。残念。】
 宮城県への訪問は、散々たるものになった。準備いただいていた
高橋会長はじめ、皆さんに本当に申し訳ない。
 というのは、国会の会期を控え、急遽、参議院予算委員長の解任
決議案と麻生財務大臣の問責決議案が野党から提出された。当然、
本会議は、「禁足」となった。前後、3時間かかるということで、
宮城県への8JAの訪問は、諦めざるを得なくなった。結局、一番
最後のJAいしのまきだけは間に合うので、伺った。
 
 JAいしのまきの松川組合長からは、「8年前の大震災時にお見
舞いに来たが、その後は、訪ねてきていない」と叱られてしまった。
石巻市は、震災直後に、小学生の子供達にとっては、グランド裏の
丘は急峻で登れないと判断し、グランドに待機させられていたが、
そこへ津波が襲い、子供達の多数が逃げきれず、亡くなった。私が、
その地を訪ねた時、子供達のランドセルを捜すご家族の姿を見て、
私も涙した。
 今、振り返ると、この間、何度も宮城県を訪ね、ランドセルが並
んでいた道路も通り、手を合わせていたのだが、この地とJAをき
ちんと訪ねきれていなかった。本当に申し訳なかった。あの悲しみ
と、その後のJAの苦労からすると、組合長は、政治家は努力して
いないとの怒りがあったのは当然だ。
 改めて、どういう日常的な政治活動を行うのか、とりわけ、全国
を範囲とする全国比例の議員として、役割を果たせるのか、真剣に
自らの取り組み対策を考えたい。
 
 ところが、翌週の宮城県下の5JA訪問は、確実にお訪ねし、ま
た、選挙区の愛知先生とご一緒に全JAの皆さんを対象に国政報告
会を行っていただけるので、前週の分はとり返そうと決意していた
のに、当日は、会期末を控えて、野党が内閣不信任決議等を提出す
るという。結局、国会は禁足となり、どうしても国会に出席せざる
を得なくなった。当然の責務だが、宮城県への訪問は諦めざるを得
なくなった。
 当日、訪問予定だったJAみやぎ亘理、JA岩沼市、JA名取岩
沼は、地震津波の被災直後にお訪ねしており、その際、震災前から
の債務に加え、事業再生の新たな債務を負う、いわゆる「二重債務
の解消のための機構の設立法」の制定に自民党の理事の一人として
参画し、国会答弁も行って成立させた立場からしても、是非、出席
したかったのだが、行けなくなった。大型ハウスを建設し、再建さ
れたイチゴ生産・販売は、今は大きな産地になっており、私も役割
を果たしてきたことを再確認したかったが、それもかなわなかった。
このことは、宮城県だけでなく、近年、相次ぐ豪雨被害等、全国の
被災地が抱えている深刻な問題であり、対策でもある。全国比例の
議員として、自らの取り組みを振り返り、そして、活動のあり方を、
しっかり確立してゆきます。
 なお、今後、何とか日程を工面し、宮城県を訪ねます。

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