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山田としお メールマガジン105号
後期高齢者医療制度は見直しを

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    ***山田としお メールマガジン No.105***   
   
                  2008年6月6日発行

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           後期高齢者医療制度は見直しを

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 6月3日(火)、厚生労働委員会に丸一日、委員差し替えで出席し
ました。

 おかげで、大きな政治課題となっている後期高齢者(長寿)医療
制度の質疑をじっくりと聞くことが出来ました。とりわけ、尾辻参
議院議員会長が厚生労働大臣時代に、この制度の検討にたずさわっ
た経験から内容のある質疑を展開され、勉強することが出来ました。

 尾辻会長の論点は、これまでの老人保健制度に内在していた三つ
の「不」でした。

 一つは、財源がいくらかかるのか「不」透明。二つは、健康保険組
合等の拠出金がどこまで増えるのか「不」安。三つは、請求するだ
けの市町村の仕事の仕方への「不」信。

 そして、三つの「格差」。

 一つは、保険料の市町村間格差。二つは、健保と国保の支払いの
格差。三つは、高齢者と現役の負担割合の世代間格差。

 これらの問題があったことから、見直しが迫られているのです。
世界に冠たる国民皆保険制度を守るため、年齢で保険制度を区切る
ことになりますが、病気がちになる75歳以上の高齢者であっても保
険証を持って安心して受診できる仕組みにしました。

 ただ残念なのは、検討途中で、経済財政諮問会議の医療費削減の
主張に振り回されてしまったことで、「金がない人は死ねということ
か」と大議論を行ったが、財政問題と「改革」、「改革」の流れに
押し切られてしまったことだといいます。といっても、民主党が提
案するように、この制度を廃止し、これまでの老人保険制度に戻し
てしまうというのは、お互いが認識しているこれまでの制度の問題
解決にならず、金と時間の無駄ではないか。協議を尽くして見直す
ところは見直して行こう、と訴えられました。

 「ここでも元凶は経済財政諮問会議か」と言いたくなりますが、
それにしても、保険料の年金からの天引きは年金記録の不備問題が
解決していないなかで火に油を注いでしまったし、この制度が決定
した後の2年余り、制度内容を理解してもらう取り組みが全くといっ
ていいほどなされてきていませんでした。まして、終末期医療の仕
組みや担当医制度も実態からしてもまだまだ論議があり、人間の尊
厳や、これまで働きづくめでわが国の発展に貢献してきた高齢者を、
財源問題だけで扱っていいのか、という問題はやはりあると思いま
す。

 今、自民党では、福田総理の指示もあって、所得の低い方々に配
慮した保険料の引き下げを柱にプロジェクトチームで見直しを行っ
ていますが、喧喧諤諤の論議がなされています。医療のことはほと
んど知識がない私も、この論議を聞くなかで多くのことを考えさせ
られます。まさに農政問題と一緒で、この国のあり方と関連してい
ると痛感します。

 新制度はスタートしてしまったわけですが、ここは一時凍結して、
そのうえで福祉目的税等の財源問題や、まだ途中にある年金記録問
題の方向を見定め、改善案をまとめ、国民全体の理解を得る取り組
みをしていくべきではないでしょうか。

 誰かが決断しなければなりませんが、福田総理がそれを行わなけ
ればならないのだと思います。

 それにしても、眼前で経験した民主党所属委員長の強行採決には
ビックリしました。委員長席へ走ろうかと一瞬身構えましたが、ち
ょっとひるんだら終わっていました。民主党は、何が何でも解散に
もっていく路線を突っ走っています。まさに大政局です。

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