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山田としお メールマガジン112号
WTO交渉を考える

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    ***山田としお メールマガジン No.112***   
   
                  2008年8月7日発行

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               WTO交渉を考える

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 8月1日の日本テレビ「太田光の私が総理大臣になったら・・・
秘書田中。」の番組への出演は、放映を見る限り散々でした。2時
間余り収録して、放映が20分程度です。それなりに割り込んで発言
しましたが、十分生かされていませんでした。私の場合、じっくり
発言させてもらう形のほうが良いようです。

 ところで、決裂に終わってホッとしているWTO交渉について発言を
しないわけにはいきません。

 日本にいた者から見ると、「ほとんど合意だ、それも日本が思い
切って妥協してしまった」という情報の中では、「ジュネーブにい
て、妥協の責任を党も団体もかぶる必要はない、ただちに帰国すべ
きだ」というのが率直な声でした。ところが、帰国して報告された
谷津農林水産物貿易調査会会長以下の幹部の感触は異なり、合意に
向かっているという動きは一切なかったと言います。

 改めて、ジュネーブと国内の情報の格差に驚かされました。私も、
これまで交渉のたびに現地に行っていた経験からすると、現地にい
るからと言って豊富な情報があるわけではありません。しかし、政
府サイドが交渉経過をどれだけ開示しているかどうかにもよります
が、現地にいる身とすれば、「これだけは取りたい」という思いが
つい優先するし、現地では各国の中で賛同する動きもあるので期待
がふくらむという特徴があるように思います。

 一方、国内では、合意に向けてまっしぐらという意図が出過ぎて
いました。

 交渉が始まったばかりの7月21日の新聞各紙は、一斉に「WTO交渉
は合意すべき」の論調でした。誰かが意図的にリードしたとしか思
えないようなものでした。その後連日、「日本も妥協」の報道が続
き、そして突然の決裂。7月30日には、総理コメントが配布されまし
たが、その内容は、3点あり、1つは、決裂は極めて残念、2つは、今
後の交渉はこれまでの交渉の積み重ねを土台とする、3つは、様々な
議論が行われた農業分野については、一層の体質強化を進める、と
いうものでした。そして翌31日の各紙社説はこれを一斉に報道し、
「自由貿易をこわすな」「早急な交渉再開を」「農業の構造改革を
すすめるべき」と歩調を合わせていました。

 総理が自分で筆を取ることはないでしょうから、どこかが、誰か
がリードしたということでしょう。この論調とジュネーブとの乖(
かい)離は一体どこから生じているのか。極論すると、一生懸命に
交渉していた皆さんは「はしご」をはずされていたのかもしれませ
ん。

 一体、この国はどこを向いているのか。農業の体質改善の必要性
は否定しません。しかし、国土に制約され、世界最大の食料純輸入
国になっているこの国のあり方として、日本型とも言うべき農業発
展を考えるべきであって、そのために、仕組みも財源も必要だし、
大幅な関税引き下げを緩和する一定数の重要品目も必要です。この
ことについて、農業者の努力はもちろん経済界も含めた国民合意が
必要なのです。そのための交渉だったのではないでしょうか。

 地球規模での温暖化、世界的な食料価格の高騰、途上国の飢餓の
深刻化等を踏まえるとき、少数の食料輸出国主導のWTO交渉でなく、
新しい枠組みでの交渉をきちんと主導することが、わが国の責任で
はないでしょうか。

 この国のあり方にあきらめずに頑張りましょう。

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