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山田としお メールマガジン180号
民主党政権の担い手政策の矛盾を追及

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    ***山田としお メールマガジン No.180***   
   
                 2010年4月5日発行

        山田としお公式ホームページ
      (http://www.yamada-toshio.jp/)

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           民主党政権の担い手政策の矛盾を追及

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 4月1日、農林水産委員会で農業改良資金助成法等の改正に関して、
60分間の質疑を行いました。
 
  この他、改正農地法の運用の徹底について、民主党の輿石参議院
議員会長の農地の違法転用問題とも関連して農業委員会の体制強化
の必要性、亀井大臣が突出した郵政改革の郵貯と簡保の限度額の引
き上げについて農協と漁協を管轄する赤松大臣がとった対応、につ
いて質疑を予定していました。しかし、時間が足りず、そこまで行
き着きませんでした。
 
 農業改良資金助成法等3法の改正については、前政権時代から検
討してきたものですが、政権が交代して、事業仕分けによって、特
別会計の剰余金を一般会計に引き上げると整理されたことが法改正
の直接の契機になりました。結局、486億円の積立金を一般会計に
移して、新しく利子補給だけの8,000万円の予算を付けて無利子の1
00億円の融資枠を設定し、これを県行政の仕事から民間の日本政策
金融公庫の仕事に移すというものです。
 
 このことにより懸念される問題について質疑しました。
 
 一つは、業務を公庫に移したことにより、県行政時代の担保・保
証人の義務規定を廃止し、公庫の業務方法書に任せることにしまし
たが、株式会社である公庫が過剰な担保や保証人を求めることにな
らないのか、担保や保証人を廃止した精神を公庫の融資審査にあた
ってもきちんと活かすべきだ。
 
 二つは、公庫は、これまで、ややもするとスーパーL資金等の融
資にあたり、大規模農家や法人の一本釣りを行い、自らと地銀等の
仕事にし、JAとの連携を十分に図っていない場合もみられること
から、今回は農業改良資金を業務にしたことにより、その傾向をさ
らに強め、いわゆる「農協はずし」をするのではないのかとの懸念。
 
 三つは、民主党政権は、食料・農業・農村基本計画で「兼業農家
や小規模経営を含む意欲あるすべての農業者が農業を継続できる環
境を整備する」として、戸別所得補償制度を全ての販売農家を対象
にしたとして大々的に宣伝し、政策の目玉にしているが、この農業
改良資金については、従来通り、認定農業者等、前政権の「効率的
かつ安定的な農業経営をつくる」視点で、貸付対象農家の基準を動
かしていないが、矛盾しないのか、見直しして再提案すべきだ。
 
 最後の三つ目は、政策の理念にもとる重大事であり、もっと早く
気がついて、自民党の農林部会の論議で整理し、衆参一致して対応
できればもっと追及できたのですが、出来ませんでした。それでも
何とか赤松大臣の答弁を引き出して、対象農家の要件を緩和して多
くの農家が借りやすくするように見直させようとしましたが、それ
も思うようにいきませんでした。
 
 今後の課題にすべく、附帯決議に「農業改良資金をはじめとする
制度資金の貸付対象農業者等については、新たな食料・農業・農村
基本計画が、わが国農業の担い手のあり方について新しい考え方を
示していることから、それらの政策の方向性との整合性をはかるな
ど、早急に具体化すること」という案文まで作ったのですが、「対
象農家は現行のまま」とする政府の姿勢に沿って民主党の理事も踏
み込もうとしませんでした。
 
 結局、質疑のなかで、大臣の「一定規模にいたらない人には都道
府県で対応している場合もあるし、なおかつそれでももし足らない
ということであれば、そういうものについてももちろん検討してい
けばいい」との答弁を引き出したことでいいとするしかありません
でした。委員会を止められないかと画策もしましたが、これも不発
に終わりました。委員長が「ご指摘の点も十分に踏まえて、理事会
で協議いただき、各党のご意見を承って対処してまいりたい」とま
とめていますので、次回の理事会ではこのことを追及してみます。
 
 ともかく、民主党の担い手についての考え方は、「すべての農家
を対象という一方で、効率的かつ安定的な農家をつくり上げる」と
いう『ダブルスタンダード』になっていることを明らかにできたこ
とは意味があったと思います。民主党は、選挙戦略では「すべての
販売農家を対象」と主張し、一方では構造政策の必要性を否定でき
ないものだから、基本計画等で「効率的かつ安定的な農業経営がよ
り多く確保されることを目指す」と主張しているのです。
 
 今後、この融資における対象農家の基準を見直すか見直さないか、
民主党政権の本当の政策の試金石になります。それを見守ろうでは
ありませんか。
 
 なお、今回の質疑にあたっては、ちょうど農業融資の実情を勉強
したいと考えていたことから、JA千葉県中央会のご紹介で、JA
ちばみどりを訪問させていただきました。半日間、實川専務さんと
林常務さんをはじめ皆さんの大事な時間をいただきました。JAち
ばみどりの管内は、首都圏を控え見事な農業生産を行っている地帯
ですが、農業融資でも先進的なJAです。いい話と苦労話を聞かせ
ていただきました。
 
 勉強になりました。ありがとうございました。

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