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山田としお メールマガジン185号
口蹄疫対策で宮崎県を訪問

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    ***山田としお メールマガジン No.185***   
   
                 2010年5月24日発行

        山田としお公式ホームページ
      (http://www.yamada-toshio.jp/)

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                   口蹄疫対策で宮崎県を訪問

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 昨日(5月23日)、口蹄疫発生以来ずっと気になっていた「一度、
宮崎県を訪問しよう」という思いをようやく果たすことができまし
た。
 
 疑似患畜が初めて発生した4月20日の翌日に自民党農林部会が宮
崎県を訪ねた際は本会議にぶつかり、4月28日に谷垣総裁が訪問し
た際も本会議のために宮崎県を訪問することができずにいました。
そうこうしているうちに、大発症してしまい、「もう迷惑になるだ
けだから」と遠慮が働いていました。
 
 しかし、現地の皆さんの言葉では言い表せない苦労と、ものすご
く緊張されて日々の業務に当たられている現実を実感しておくべき
だと思い立ちました。
 
 もちろん、移動制限区域等へはとうてい訪ねることはできません
が、発症以来1カ月を超えて、連日、JA中央会や連合会段階では
100名を超える職員が、JA段階では400名の職員が、車両の消毒、
獣医による殺処分の手伝い、埋却の手伝い、畜舎の清掃等に動いて
おられ、その皆さんの様子を伺い激励するだけでも自分の役割があ
ると考え、迷惑も顧みず宮崎を訪ねました。
 
 日曜日にもかかわらず、羽田会長はじめ役員の皆さん、職員の皆
さんが出勤され、電話を受け、動員と作業計画表をつくり、各地の
情報を集め、関係方面に伝え、その都度会議も頻繁になされていま
す。
 
 とりわけ、前日(5月22日)は、移動制限区域内のワクチン接種
が始まった日で、結局は殺処分される牛や豚をどう評価するのかと
いう、生産者にとって重大な問題が生じていたため、よけい緊張感
が漂っていました。
 
 県庁の現地対策本部も訪ねましたが、山田副大臣も現地会議に出
かけて留守でした。使命感に燃えた人なので、全力投球なのでしょ
う。昨日に比べて10軒も発症農家が増える。それが連日続くと言う
のですから、まずは何としても拡大を食い止めなければなりません。
 
 羽田会長も連日の出勤で、疲れを隠して陣頭指揮に当たっておら
れました。その会長から大事な思いを聞かせていただきました。
 
 一つは、国も県も市町村もJAも農業者も危機管理が出来ていな
かった。韓国で口蹄疫が大発症しているのに心構えが出来ていなか
った。猛烈な感染力に対処するには、緊張感を持った行動と関係者
が一体となった取り組みが必要だったのに、それが欠けていた。
 
 二つは、殺処分後に埋める場所がなかなか見つからず、殺処分が
遅れたことが致命的だった。「農家の責任で畜舎の近くに埋めろ」
と言われても適当な場所が無い。畜産農家は規模こそ拡大している
が、大半は牧草地も無い。そういう経営になっている。一農家で何
百頭も殺処分して埋めなければならないが、とうてい無理だ。家畜
伝染病予防法とその防疫指針は、旧来の小規模経営が前提となって
おり、現在の大規模経営の実態には全く沿っていない。
 
 今回の教訓を糧に、畜産経営においても規模拡大と効率化を追い
求めるのでなく、こうした事態も想定した、日本型ともいうべき経
営形態をつくるべきではないでしょうか。その分、生産コストも高
くなりますが、それを国民が受け止めるという合意をつくり上げる
ことが必要です。
 
 三つは、残念なのは、JAが現場で大きな力を持っているという
ことについて、国も県もこれを評価し活用しようとしていないこと
だ。国や県が命令を出すという家畜伝染病予防法の特性もあるのだ
ろうが、行政からは「JAにこれをやってほしい」という依頼もな
い。一方、行政は現場の対応力がない。
 
 今まさに、政府は規制・制度改革等で農協攻撃をしています。羽
田会長は「困難に直面したときにJAはこれだけの力がある」こと
を国や県や国民に示す意味でも、「我々の努力が大切だ、だから頑
張ろう」と、今、現場で大変な苦労をしている職員を励ましている
と言います。本当に涙が出る話です。
 
 四つは、民主党とか自民党とか言っている余裕はない。心を一つ
にして、この危機を乗り越えてゆくことが必要だ。
 
 現場で連日連夜対応に当たっている皆さんは、「一晩でも、発症
がない日がほしい」と言います。悲痛な叫びです。
 
 こういう叫びを前にして、言うべき言葉もありませんが、私にも
反省があります。
 
 一つは、今年の2月に、鹿児島県へ党の畜産酪農対策小委員会の
現地検討会で出かけたときのことです。その際、稲わらを佐賀県か
ら入れていたが流通等のコストがかさむのと給餌のための切断に労
力がかかるため、中国からの稲わらに換えたということを聞きまし
た。その時、「中国の稲わらには、口蹄疫の問題もあるのではない
か」と話したが、そのままにしてしまっていました。
 
 「政権交代と政治主導で対応が甘かった」と民主党を批判する前
に、自分自身も、もっともっと敏感であるべきで、その後の党の会
議でも、国会の委員会でも警告を発する機会はあったのにそれが出
来ていませんでした。
 
 二つは、赤松大臣の大型連休中の外遊は、私も農林水産委員会理
事として了解していたことです。メキシコとのFTAの見直し問題
や、今秋のAPECの日本開催までに仲間づくりの根回しが必要だ
ということで、それもそうだと容認していました。外遊直前の4月
26日には決算委員会で口蹄疫について大臣に質疑しましたが、10年
前は短期間で抑えられたから今回も大丈夫と、大臣ともども甘い判
断をしてしまったこともあります。感染が拡大しつつあったわけで
すから、もっと厳しく追及すべきでした。もはや後の祭りです。
 
 政治としてやるべきことははっきりしています。まん延拡大阻止
のための対策の強化であり、農家等の損害の全面的な補償や生活再
建のための万全の対策であり、そのための緊急措置法の制定です。
そして、これらの対策に必要な財源の確保です。
 
 失敗を繰り返してはなりません。万全の情報収集と注意で頑張り
ます。

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