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山田としお メールマガジン332号
許しがたいJAつぶしの提言

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    ***山田としお メールマガジン No.332***


                     2014年5月19日発行

                山田としお公式ホームページ
            (http://www.yamada-toshio.jp/)

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          許しがたいJAつぶしの提言

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【ねらいは、TPPと企業の農業参入】

 規制改革会議の農業ワーキング・グループが「農業改革に関する
意見」を14日にまとめましたが、ここまで極端に書いてくるとは考
えていませんでした。4月以降、日経新聞や読売新聞が、中央会制
度の廃止や全農の株式会社化、農業委員会の在り方の見直し、農地
を所有して農業経営ができる農業生産法人への株式会社の出資比率
等の要件の見直しを、政府の方針として検討されていることを報じ
ていました。しかし、それは功を焦る誰かが先走って働きかけてい
る程度と考えており、まさか、規制改革会議の金丸座長がそこまで
意見として出されるとは思っていませんでした。

 金丸座長は、市場原理一辺倒で功名を求める竹中平蔵氏や、その
弟子の大田弘子氏や、農業の構造改革を遅らせているのは農協だと
おっしゃってはばからない本間正義氏など他のメンバーとは全く異
なる人間的な魅力があって、偏見のない経営者との印象を持ってい
たので、ここまで踏み込んで来られるとは全く思っていませんでし
た。よほど何かの背景があるのでしょう。それは何なんだ、という
震えに似た威圧感を覚えました。

 政府の機関として位置付けられ、総理が任命した委員による会議
が、長い歴史を持ち、農業界のみならず、社会的にも存在感を持つ
組織に、一方的に廃止を宣言するのですから、「これは一体何だ」
という驚きを感じざるを得ません。

 こんな例は他にあるのでしょうか。当時の小泉総理と竹中特命担
当大臣による郵政分割と民営化がそうかもしれませんが、郵政は国
営企業だったのであって、農協は民間組織です。農協職員は公務員
でなくて民間人です。農協は法律のもとに設立されていますが、会
社も会社法のもとに設立されています。ともに民間組織です。JA
もJA中央会・連合会も、常に組合員や会員組合の要求や時代の変
化に応じて改革に取り組んできていますし、引き続き取り組みます。
しかし、頭から廃止というのは全く例をみません。

 JA中央会の廃止の理由は、中央会によるJAの統制的指導を止
めさせて、JAが自由に活動できるようにする、営農・経済事業に
集中するため信用・共済事業を分離するといいますが、本当の狙い
は、JA中央会がTPP阻止で政治的な動きをしていることに対する
攻撃なのかもしれないのです。または、JAの力を削いで、株式会
社等が農地を所有する形で農業に大々的に参入することができるよ
うにしようということかもしれないのです。


【本会議場で総理に質問】

 重なるときは重なるもので、14日には、農政改革2法案(農業担
い手経営安定法改正案と農業多面的機能発揮促進法案)に関する本
会議場での総理への代表質問の順番が私に回ってきました。これか
ら法案を審査する農林水産委員会の筆頭理事としての役割でもあり
ます。

 まずは、当然2法案の内容について質問しました。

 一つは、総理がおっしゃる「減反廃止」でなくて、水田フル活用
がねらいであり、そのためにも田畑輪かんの基盤整備が必要である
こと。

 二つは、豊凶変動が必ず生ずるのであって、食糧法にも定める需
給の安定に向けて、豊作による余剰米は、主食用以外に仕向ける仕
組みが準備されねばならないこと。

 三つは、農業者の圧倒的な高齢化のもと、担い手の確保が最大の
課題であるが、規模制限を取り払って、認定農業者、集落営農、認
定新規就農者を経営安定対策の対象にするからには、地域の実態を
踏まえた多様な担い手が制度の対象になるよう、農業者の意欲をく
み取り幅広く認定していくことが必要であること。

 四つは、多面的機能支払は、予算で実施していた事業を法制化す
るものであるが、市町村や県の負担があるものだから、ややもする
と、地域の活動組織ができないことを理由に、取り組みが進んでい
ない市町村が多かった。国には財源の裏付けと徹底した指導の実施
が必要であること。

 もちろん、TPPの質問をしないわけにはいきません。そこで、オ
バマ大統領の強い要請で、重要な外交上の問題に関わる共同声明を
人質にしてまでTPP交渉の再協議を行い、「前進の道筋を特定し
た」等の前向きの姿勢を盛り込んだものの、米国内では、議会や業
界は日本側に妥協したと批判し、全く評価していない。これでは交
渉の意味がない。日本側がさらに妥協を迫られるだけだ。議会によ
る交渉権限の大統領への移譲(TPA法案)をきちんと実現してから、
交渉を進めるべきだと質問しました。

 そして、最後に、規制改革会議のJAつぶしと農業委員会つぶし
に関連して、総理が日頃から、「瑞穂の国の資本主義を目指す」と
おっしゃっていることからして、地域で重要な役割を果たしている
JAや農業委員会は仲間であっても、鋭いドリルで打ち壊すべき岩
盤規制ではないのではないのかと申し上げました。


【議員総会で発言】

 質問の形をどうしようか考えましたが、与党としての立場を踏ま
えるべきとの意見もあり、いささか遠慮した質問になりましたし、
ましてや質問時間も与党としての国会対策上、10分のところを5分
に短縮させられたこともあり、最初にまとめた質問内容を3分の1ま
で削らざるを得ませんでした。

 ところで、総理の答弁は、残念ながら形式的なものに終始しまし
た。そこで、この分を取り返すべく、翌々日の議員総会で、発言の
機会をいただき、日本の国の基本に関わることとして、JAと農業
委員会と農地のことを考えてほしいと訴えました。全国の農業者は、
衆議院と参議院の2つの選挙で自民党を与党にしたのに、こういう
動きは納得できないと憤っていることも訴えました。激励と賛同の
拍手をいただきました。


【BSフジ・プライムニュースで討論】

 またまた重なるもので、14日の夜は、20時から2時間、BSフジ・
プライムニュースで、JA改革問題で、徹底したJA攻撃を売り物
にしている農水省OBの山下一仁氏と対談しました。当初は、TPPも
テーマでしたが、ほとんど全部が、当日明らかになった規制改革会
議のJA改革案のことになりました。きちんと発言できたかどうか
心配でしたが、思いの丈を言わせてもらいました。このような形式
で2時間、しっかりしゃべれるのはいいと思います。司会の反町氏
も島田さんも公平な扱いをしてくれました。

 闘いはこれからです。頑張ります。


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