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山田としお メールマガジン359号
農協法等改正法が成立

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    ***山田としお メールマガジン No.359***


                     2015年8月31日発行

                山田としお公式ホームページ
            (http://www.yamada-toshio.jp/)

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            農協法等改正法が成立

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  【1年半の苦しかった想いを附帯決議に盛り込み】

 8月28日の参議院本会議で、農協法等の改正法案が多数の賛成で
成立しました。当日は、農林水産委員長として審査の報告をしなけ
ればならないため、若干緊張した朝を迎えていましたが、この問題
に関わってきて1年半になるため、通り一遍の報告でなく、どこか
で想いを伝えられないかと思案していたのは事実です。ところがそ
れを見通したかのように、早朝に議院運営委員会の理事を担ってい
る同僚議員から電話が入りました。議運の打ち合わせで、「山田委
員長は通常の報告から外れて何か発言するのではないか」「ただで
さえ安全保障法制の審議で綱渡りの日程なのに、それで混乱すると
大変だ」「余分な発言は控えさせた方が良い」とのやり取りがあり、
私に注文がついたといいます。

 私はというと、皆さんからJAの代表として当選させていただき、
まして私が38年務めたJA全中が一般社団法人としてJAグループ
から外れ、一緒に仕事をしていたJA全国監査機構が一般の監査法
人に衣替えしなければならなくなった法案に賛成できるわけがなく、
しかし、一人の参議院議員として一体何ができるか、本当に悩み続
けました。


【規制改革会議、官邸の壁を打ち破れず】

 まさに、規制改革会議等のテーマとしてこの問題が浮上してから、
悶々とする1年半を過ごしました。当初はここまで問題が進むとは
思えませんでした。どこかで消えるか、先送りになると考えていま
した。はたまた改革が迫られるとしても、「ともに改革を進める観
点で進められるべき」とも考えていました。ところがそうはなりま
せんでした。アベノミクスの成長戦略の目玉にするという官邸の意
向は強く、マスコミも既得権益の岩盤を打ち砕く象徴としてこの問
題を取り扱いました。

 自民党も農協改革に関する検討PTを設け、私もメンバーとして議
論に参画しました。党のとりまとめに際しても、今回の法改正に見
られるような厳しい結論に至るとは考えられず、自民党と連携しな
がら農政を進めてきた農協をそう簡単には扱えないはずだと考えて
いました。ところが、規制改革会議は自民党のとりまとめを促すか
のように、再三にわたって意見を出してきました。その内容たるや、
自民党のとりまとめを一回りも二回りも上回る厳しいものでした。
この間のJAグループによる自己改革案をあざ笑うかのごとくに、
具体的な農協見直しの意見を出してきたのです。

 結局、この規制改革会議の意見をほぼ受けた形で、政府の改革案
が内々出され、この間、自民党の少人数幹部と政府との協議が連日
繰り返されましたし、自民党の総務会での「論議を深める」とした
決定を受けて、すべての自民党衆参議員による9日間にわたる連日
の論議もなされ、法案の提出となったのです。私自身も、農林部会
長代理の役職を担い、連日の論議に参加して意見も述べてきたこと
からして、法案に不満があってもこれ以上の抵抗は難しかったと思
います。党本部の満員のエレベータ内で、後ろから背中をたたかれ、
「山田君、離党だな」と先輩議員から声を掛けられたこともありま
すし、議員会館のエレベータ待ちで、「一緒にやろうよ」との野党
議員からの声もたびたびありました。ましてや法案を扱う委員長で
す。それなら解任も覚悟した波乱をつくれないかとまで、ぐずぐず
考えたこともありましたが、それをやっても代わりの委員長の下で
法案は通ってしまいます。結局、しっかりと委員会を運営し、議論
を深め、附帯決議できっちり注文を付けようと整理し、委員会の開
催時間も十分確保し、地方公聴会と現地調査、参考人質疑2回、総
理質疑と、丁寧な運営に心がけました。


【附帯決議で具体的に注文つける】

 附帯決議案の作成に至るまでには、この問題についてだけでもこ
の1年半で18回に及んだ参議院農業・農協研究会を改めて開催し、
自民党議員の質疑の問題意識と政府の答弁を整理し、再質疑に活か
してもらうようにしたところ、附帯決議に盛り込むべき内容の意見
も出されました。民主党の徳永理事が野党の意見を取りまとめ、自
民党の山田修路理事と野村筆頭理事とは何度にも渡って協議が行わ
れました。最終的には、法案の賛成は自民・公明・維新、反対は民
主・共産・元気であり、附帯決議の賛成は自民・民主・公明・維
新・元気、反対は共産でした。


【農協と農業委員会は我が国農政の根幹と明記】

 その附帯決議ですが、次の事項が盛り込まれました。前文では、

(1)「戦後設立された農協と農業委員会は、幾多の変遷を経ながら、
  我が国農政の根幹としての役割を果たしてきた」「しかしなが
  ら、この間の我が国経済社会の変貌や、地方の農業を取り巻く
  構造変化の中で、自主的な改革も含めて、多くの改革が求めら
  れるに至っている」こと

(2)「更なる地域振興、多様な農業の発展と農家所得の向上などそ
    の成果を着実にあげていくことが喫緊の課題である」こと

(3)「こうした中で、長い歴史を有し、地域と共に存在してきた農
    協と農業委員会の改革に当たっては、当委員会でも出された多
    くの意見を踏まえ、関係者の不安を払拭し、着実な推進を図る
    必要がある」こと


【准組合員、会社化、公認会計士監査、農業委員会等に厳しい注文
】

 16項目にわたる政府への要求事項のうち、特徴的なのは、

(1)協同組合組織の発展を進める中で、農協が自主的な改革に全力
   で取り組むことを基本とすること

(2)准組合員の利用の在り方の検討に当たっては、正組合員数と准
   組合員数との比較等をもって規制の理由にしないこと
   また、改正農協法第7条について(これは、組合は農業所得の増
   大に最大限の配慮をしなければならないこと等を規定)、准組
   合員の事業利用を規制するものでないことを周知すること

(3)農協法第1条は「農業者の協同組織の発達を促進すること」を旨
   としており、農協の組織変更は、あくまで選択であり、決して
   強制的なものではないことを周知徹底すること

(4)全中監査から公認会計士監査への移行に当たっては、農協の監
   査費用の実質的な負担を増加させないとともに、農協監査士の
   専門性が生かされるようにすること

(5)農協等、我が国協同組合の目的・理念について、国民的理解が
   深まるよう努力すること

(6)農業委員の選任にあたっては、地域の代表制が堅持されるよう
   にするとともに、女性・青年が積極的に登用されるようにする
   こと

(7)農業委員会のネットワーク機構が、幅広く現場の意見を反映で
   きるようにすること

(8)農業生産法人の構成員要件の緩和に伴い、農地が農外資本に支
   配されることがないよう、制度を運用すること

 この附帯決議を、今後の政府による政省令等の内容に具体化しな
ければなりません。


【JAの自主改革の実を上げねばならない】
 
 残念なのは、これだけの組織改編に取り組むにもかかわらず、今
後とも、規制改革会議等から、また在日米国商工会議所等から、注
文がつくと想定されることです。そのため、国民世論をどうJAフ
ァンにし、JAへの支持を得てゆくかが必須の課題です。もちろん、
組合員からは「JAは頼りにならない」などという言葉は絶対に聞
こえないように、JAは努力しなければなりません。
そのために、次の三つが不可欠です。

 一つは、これからの農業と地域の将来を担ってくれる若い担い手
     を、JAが中心になって徹底的に確保し育てる

 二つは、必ず論議になる准組合員の利用の在り方について、JA
     が有する地産地消の販売施設や、組合員と一緒になった
     市民農園や学童農業体験等、地域の食と農に関してJA
     が有する施設や組合員の協同の取り組みを生かした活動
     を徹底する

 三つは、JAが中心になって耕作放棄地を無くし、誇りの持てる
     美しい地域にする

 ところで、本会議の審査報告では、壇上で声を張り上げながら、
最後の「附帯決議を行いました」という部分で、「各党各会派一致
して思い溢れる附帯決議を行っています。満場の議員各位におかれ
ましては、附帯決議をお読みください」「あわせて政府におかれて
は、附帯決議を踏まえた政策推進を図られたい」と付け加えたい誘
惑にかられましたが、言葉にできませんでした。

 その意味では、最後の最後まで私の態度は、なさけなく、踏ん張
ったつもりでも、踏ん張れないで過ごしてきた1年半だったのでな
いのかと、後悔しているところです。

 ともかく頑張ります。


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