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山田としお メールマガジン187号
大政局はまだ序の口

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    ***山田としお メールマガジン No.187***   
   
                 2010年6月7日発行

        山田としお公式ホームページ
      (http://www.yamada-toshio.jp/)

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                 大政局はまだ序の口

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 こういうことになるのかと驚きました。民主党の支持率がポンと
上がったからです。
 
 鳩山総理が普天間問題の扱いで行き詰まり、全く信頼を失い止め
ざるを得なくなりました。これではとうてい参議院は選挙にならな
いということで、小沢さんが引導を渡したのか、それとも鳩山さん
が自分の政治と金の問題もあるので引き際をカッコ良くするために
小沢問題も持ち出し抱き合い心中に持ち込んだのか不明です。真相
は、これからおいおい明らかになることでしょう。
 
 それにしても新たに選ばれた菅総理が「小沢さんはしばらく静か
にしていただいた方がいい」という言い方や枝野幹事長等の人事を
見ると、大政局がさらに来かねないと思わずにはいられません。
 
 というのは、小沢さんは、次回の検察審査会でも起訴相当の議決
がなされる可能性が高いと思われることから、幹事長を外れておれ
ば起訴即逮捕ということにもなりかねないのです。参院選で勝利し、
何でもできる強力政権の野望を達成するために、鳩山を切ることば
かりを考えていたはずです。ところがその裏をかかれてしまった。
「俺がつくり上げた政権なのに一体どういうことだ」と怒り心頭の
小沢さんのことですから、2年前の福田総理に申し入れた唐突な
「大連合」に見られるように民主党解体・再編に動くかもしれませ
ん。
 
 それにしても二人が辞めたら民主党の支持率が上がりました。小
沢さんは自分を切ることでこのことを描いていたとしたら凄い戦略
家です。しかし、小沢さんは、そういう善意と自己犠牲の政治家で
しょうか。
 
 ところで、この支持率回復で、民主党がやってきた失政と混乱を
帳消しにしてよいのでしょうか。民主党政権は何が問題なのか、性
根を据えて分析してかかることが必要です。
 
 一つは、これだけ国際化した金融・経済のなかでは、国内の対応
だけでは景気を回復させられないし、わが国の貿易依存の産業構造、
労働力の構成、技術の発展、赤字の財政構造もあって、低迷の責任
の全てを9カ月足らずの鳩山政権の責めに帰することはできません。
ここは同情します。それにしても、これまで鳩山政権は何の手も打
つことができませんでした。
 
 二つは、政権運営には冷徹な現実があるのであって、日米安全保
障による沖縄の米軍基地がこのままでいいとは決して思いませんが、
日本の自衛隊が海兵隊に代わり抑止力を持つものにならない限り、
友愛と東アジア共同体の理念だけではすみません。
 
 三つは、政治主導ということで、官僚の持つ経験や判断、さらに
は関係団体の苦労や必死の取り組みを何ら聞くこともしないで独善
に走ったり、選挙に勝つことばかりを考えてバラマキに走り、政策
運営や財源問題に混乱を与えてしまったということがあります。口
蹄疫への初動対応のまずさなどはその典型です。
 
 四つは、民主党という政党には構造的な問題があるように思えて
ならないということです。だから菅内閣に代わってみても同じ問題
がそのまま残るのだと思います。それは『ダブルスタンダード』で
す。
 
 「国民生活が第一」ということで、年金問題をはじめとする社会
保障や雇用の拡大に焦点を当てる姿勢を示したものの、しかし、そ
れを実現するために必要ということで極めて安直に、自由貿易を進
めよう、EPAもFTAもWTOも拡大しようとしていることです。
 
 農家の戸別所得補償もそうです。全ての販売農家を対象としなが
ら、一方で、効率的な農家をつくるのだといいます。どちらを向い
ているのかわかりません。担い手を育てるつもりなのかどうか不明
です。
 
 郵政改革も、昔に戻る形で政府関与を強化しながら、他方で事業
は自由に競争させるというものであり、これでは、JAも含めて民間
の金融機関はたまったものではありません。公務員制度改革も、法
人等天下りの事業仕分けのパフォーマンスは目立っていますが、公
務員数を減らし人件費を削減することは掛け声だけです。
 
 問題は、民主党と対峙する自民党にも、こうした国際化・市場競
争で勝ち残るしか日本は発展できないと考え主張する議員が相当数
いることです。この点は、民主党の一定層と主張は同じなのです。
ただ、自民党は、私も含めて地方出身の多様な議員がいるため、お
互いに大議論して、どこかで納めてきたのです。
 
 必ず、政界再編がやって来ます。その時、農林漁業を大事に考え、
これが地域の豊かさをつくり、わが国の安定発展の基盤をなし、バ
ランスのある国づくりになると考える議員の層は、どういう動きを
するのでしょうか。
 
 民主党の政策の方向とどこで対峙し、そしてそれを超える自民
党としての政策を打ち出さないと勝てないでしょう。党の存立の理
念も問われます。農政の分野でも問われます。『ダブルスタンダー
ド』で基軸の定まらない民主党と違って、自民党は何を主張するの
か、私自身も問われているのです。

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