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山田としお メールマガジン228号
脱原発とTPP

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      ***山田としお メールマガジン No.228***  
 
   
                    2011年7月4日発行

                 山田としお公式ホームページ
          (http://www.yamada-toshio.jp/)

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                   脱原発とTPP

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【脱原発の勉強会のこと】

 7月2日、富山県議会の坂田議長の就任祝賀会に出席しました。そ
の場で、いつも私のことを気にかけていただいている自民党女性部
の部長さんから、「山田さん、脱原発の会に入っているんじゃない
の、どうしたの」と問いかけられました。私は「そうか、やはり来たか、
えらい早いな、もうここまで伝わっているのか、とすると、東京でも
相当広がっているな」と感じながら、加入のいきさつを説明しました。

 この会は、自然エネルギーへのシフトを目指す「エネシフジャパ
ン」と言って、私の年来の友人である小島さん(青山学院大学教
授・元環境省審議官)らが中心になった市民運動組織が、3.11の
東電原発事故以降、原子力から再生可能自然エネルギーへ転換しよ
うという勉強会を始めました。超党派で国会議員にも出席してもら
いたいというので、もっぱら議員会館で会議することもあって、各
党の事務局を担う世話人議員が必要とのことで自民党からは私が引
き受けました。自民党の議員では、加藤紘一元幹事長や川口順子元
環境大臣ら有力な先生も加わっています。

 想定外の地震と津波であったにしても東電があれだけの事故を起
こし、初動を誤り、いまだ収束できず、福島のみならず関東各県に
大きな被害を与えています。当然、原子力政策の抜本的な見直しが
なされなければなりません。これまでも農山村で小水力発電を進め
たいという動きがあっても、電力会社が不安定な余剰電力は買い取
れないということで、頓挫している例も多くありました。そうした
問題意識もあって、私も比較的まじめに勉強会に出席していました。


【菅総理と孫社長が鉢合わせ】

 ところが、菅総理が、「一定のメド」が立ったら退陣すると言明
し、不信任決議を葬り去ったあと、この会に出席し、「再生可能エ
ネルギー法案の成立をはかる」「私の顔を見たくなかったらこの法
案を通せ」などと発言し、一転して市民運動家に先祖帰りし、出席
者から大拍手をもらい有頂天になってしまいました。また、この時
は、被災地への100億円の寄付と太陽光発電による脱原発を唱える
ソフトバンクの孫社長も出席していたので出席者は多く、そこへ勝
ち誇って昂揚した菅総理が突然入ってきたらしいのです。この会に
かかわっている民主党議員は、菅総理を呼ぶことに反対し、また孫
社長と会わせることに反対していたようですが、結局は最悪(菅総
理にとっては最良)の舞台回しになってしまったらしいのです。も
っとも私は、菅総理が出席する会には全く出る気はなく欠席してい
ました。こうしたことでこの会が一気に評判になり、この会と私の
かかわりも明らかになったのだろうと思います。
 

【TPPとチャンネル桜のこと】

 ところで、もうひとつ話題があります。それは、「チャンネル
桜」についてです。6月30日に菅総理の選挙区の武蔵野市でチャン
ネル桜の水島代表らが主催した「がんばれ日本、菅総理糾弾、日本
の未来を考えるシンポジウム」があり出席しました。国会議員では、
安倍元総理、「たちあがれ日本」の藤井参議院代表が挨拶されてい
ました。私も挨拶しました。

 私がチャンネル桜にかかわりを持ったのは、2月にチャンネル桜
が「TPPの何が問題なのか」の3時間番組を企画し、中野剛志京大准
教授や関岡英之氏ら論客と一緒に私も登場させてもらったからです。
それ以来全く見ず知らずの視聴者からメール等で激励の言葉をもら
うようになっていたので、チャンネル桜の影響力の大きさに驚いて
いました。

 私が最も心配するのは、菅総理が70日の国会延長の8月末になっ
ても辞めないで、9月の日米首脳会談に出かけ、リーマンショック
の後遺症に苦しむオバマ大統領の誘いに乗ってTPP参加を言い出し
かねないことです。経団連や日本経済新聞等は、復興のためにもTPP
への参加が必要だとキャンペーンしていることもあり、危険は一杯です。
何としてもこれは止めさせなければなりません。そのためにも、
チャンネル桜の決起集会に出て菅総理の退陣とTPP参加阻止を
訴えさせてもらいました。


【脱原発=自然・地域主義=反TPP】

 どちらかと言うと、エネシフジャパンは左翼の集まり、チャンネ
ル桜は右翼の集まり、「両方に出ている山田はどちらを向いている
のか」と心配される方もおいででしょう。実は、私自身も心配して
います。   

 しかし、明らかなのは、脱原発・自然エネルギーへの段階的な転
換は、地域での共同の取り組みや、成長一点張りの経済や生活の見
直しが基礎になります。一方、TPPは米国主導の市場原理主義、規
制緩和と競争至上主義の世界に日本を取り込むものです。脱原発・
自然エネルギーへの転換とTPPは真逆の方向を向いたものです。だ
から、もし菅総理が脱原発を言う一方でTPP参加と言う時、やはり
菅総理は、何も整理しないでその場その場での人気取り発言を行っ
ているだけだということです。脱原発と言う時、それは論理的には
反TPPにつながるものだと思います。もちろん、脱原発は、原発の
安全性確保を最優先しながら、段階的に自然エネルギーに転換して
ゆく取り組みですし、また、反TPPは、貿易促進を否定するもので
はなく、米国主導の進め方や内容が問題なのであって、「各国の多
様な農業の共存」を大切にするEUや韓国等との経済連携は大いに進
めるべきです。

 当日の女性部の部長さんは、チャンネル桜のことはよくご存じで、
大ファンだとおっしゃっていました。そこは、私も一致でうれしか
ったです。

 ところで、当日の私の隣席は北陸電力の元会長さんで、当然話題
は、今休止している志賀原発のことや今後のエネルギー政策のこと
でした。元会長さんは、別れ際に、「今日は山田さんと隣で良かっ
た、いい話ができた」とおっしゃっていました。間違いなくお世辞
ですが、私も有意義でした。

 私の模索に間違いはありません。どういう選択をするか、さらに
追及します。





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