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山田としお メールマガジン236号
サトウキビは島を守り、島は国土を守る

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      ***山田としお メールマガジン No.236***


                      2011年9月13日発行

                  山田としお公式ホームページ
              (http://www.yamada-toshio.jp/)
 
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      サトウキビは島を守り、島は国土を守る 

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 【「FEC自給圏」構想は新しい】

 ほんの10日余りですが国会が閉会となり、この間、野田内閣の組
閣、各閣僚の記者会見、相次ぐ失言、前原政調会長の米国での防衛
問題やTPP問題での突出発言、そして鉢呂経済産業大臣の辞任など
を横目に見ながら、閉会になれば訪ねますと約束していた青森、大
阪、奈良、岩手、秋田、宮城、沖縄、北海道へと全国を駆け巡りま
した。

 宮城県では、毎年恒例の東北・北海道JAグループの全組合長が
集まるトップセミナーが、被災地を元気づけるとの観点から松島を
会場にして開催されました。経済評論家の内橋克人さんの、JAグ
ループは震災復興と原発事故収束を目指して、「FEC自給圏」(F=
フード、E=エネルギー、C=ケアー)を地域からつくりあげようと
いう提言は大いに考えさせられました。世紀的な国難を抱えた我が
国は、市場原理を目指すのでなくて、食料・自然エネルギー・介護
福祉の自給自足をつくりあげ、国の形を地域から、JAの協同の取
り組みで作り上げようという理念は新しい指針になります。


【「担い手新法」の必要性を確信】

 沖縄では、JA青壮年部の大会に講師として呼ばれました。若い
皆さんの関心は、TPP問題と担い手問題でした。質疑でも、また、
その後の立食懇談の場でも、多くの盟友から、担い手育成を政策と
して具体化してほしいとの声が上がりました。若い人を雇用してい
て、その雇用事業が一年限りであり、彼らを自立させるための対策
が必要という壮年達の声もありました。私が、プロジェクトチーム
の座長としてまとめた「担い手育成確保支援法案」をしっかりと法
制化させることの必要を痛感させられました。

 農水省も、TPP問題と関連させた「食と農の再生実現会議」の中
間提言を8月にまとめていますが、その中で、私がヨーロッパで勉
強してきて担い手法案に盛り込んだ「青年農業者就農支援」に言及
しています。中間提言は、平野部で20〜30ha、条件不利地域で10〜
20haの経営体が太宗を占める姿を、5年を目標に作り上げるとして
いますが、これには驚かされました。というのは、これまで民主党
は、すべての販売農家を対象に戸別所得補償を行う、国としては米
価を維持する方策は講じない、先物取引も含めて自由な価格形成に
ゆだねる、その代わり米価が下がった分は補てんする、その財源捻
出のために土地改良等の基盤整備予算や農地の利用集積の予算は大
幅に削減する、集落営農や担い手に焦点を当てたリース事業も削減
するとしてきました。これが一転して、大規模経営体をつくると言
います。一体どこを向いた政策なのか丸っきりわかりません。とも
かくこれまでの政策の是非を総括してもらいたいです。

 ここは、あらためてしっかりと担い手をつくりあげることをやら
ねばならないと確信しました。どう進めるか。場合によれば超党派
で連携して政策の具体化と法案の成立も考えてゆきたい。


【念願の南大東島を訪問】

 沖縄では、青年大会の翌日、大東島のサトウキビ栽培の状況を見
るべく南大東島を訪ねました。小学生の頃からか、ラジオ等を通じ
て台風情報が流される際に必ず出てくる「大東島の南南東の海上」
の大東島に関心がありました。

 自民党のサトウキビを担当する畑作対策小委員会の委員長として
は、どうしても訪ねておかなければならない聖地みたいな所だと、
歴代の委員長からも言われていました。JA沖縄中央会の小那覇会
長やJAおきなわの新崎専務とご一緒にお訪ねし、仲田村長、沖山
大東糖業社長さんはじめ皆さんにご案内いただきました。

 南大東島から8kmほど離れて北大東島がありますが、当日は飛行
機便がなく南大東島だけの訪問となりました。那覇から360kmあり、
小型プロペラ機で1時間、船便は1週間に1度で13時間かかります。
島の面積は3,000ha、耕地は1,800ha、うちサトウキビは1,300ha。
人口は1,283人、世帯数は613、農家数は260戸、小学生と中学生は1
44人、高校生からは沖縄本島に出ることになります。

 110年前の1900年(明治33年)に東京の八丈島からの移住で開か
れた島です。サンゴ礁が隆起した島で、海岸は断崖絶壁ですが島内
は平地で、真ん中に大小の湖沼が点在します。そこで100年以上も
サトウキビの生産がおこなわれ、製糖工場とともにサトウキビの島
です。土は赤く、永い年月をかけて、中国大陸からの黄砂が積もっ
たのではないのかといいます。この土壌を改良し、基盤整備も続け、
見事な機械化一貫体系のサトウキビ生産体制をつくりあげています。
一戸当たり8.5ha、沖縄平均の4〜5倍はあります。ハーベスターは、
10〜15年前の購入時で2,000万円、今買うと7,000万円はするそうで
す。JAだけでも7台保有しており、当然この買い替えや格納庫の
整備、そして、カボチャ等サトウキビ以外の新しい作物の導入が課
題だとおっしゃっていました。

 村長さんの一番の心配は、TPPで、砂糖の関税と価格安定の仕組
みがなくなったら島は生きていけません。船は、断崖の上からク
レーンで人荷を引き上げざるを得ませんでしたが、10年前から断崖
の内側を掘り、その後、断崖を爆破して海水を入れて港をつくりあ
げました。避難港としても大いに活用されているといいます。周囲
は良好な漁場でもあり、当日、断崖の上から釣ったブリの子供であ
るイナダをその場で刺身にしていただきましたが本当においしかっ
たです。

 島は太平洋の真ん中にあり、排他的経済水域を確保しています。
サトウキビの産業があり、人が住み、島を守っています。そして、
島は、日本という国土を守っています。このことを実感した訪問で
した。



 

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