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山田としお メールマガジン280号
TPPに向けた野田総理の怪しい動き

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       ***山田としお メールマガジン No.280***


                    2012年11月5日発行

               山田としお公式ホームページ
            (http://www.yamada-toshio.jp/)
 
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         TPPに向けた野田総理の怪しい動き
 
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【概要】

 野田総理が、TPPと、日中韓FTAと、RCEP(東アジア地域包括的経
済連携)の三つを、「同時並行的」に推進すると言い始めています。
これでは、早晩、TPP交渉に参加すると言っているようなものです。
もっとも心配なのは、11月18日からの東アジア首脳会議で、オバマ
大統領から再び要請があれば表明しかねないのです。

 何としてもこれを止めさせなければなりません。

 そのためには、年内に解散を実現することです。野田さんは、何
故、谷垣さんとの約束である「近いうちに信を問う」を実行できな
いのか、その背景や、野田さんの揺れ動く心の内を推察してみまし
た。

 また、長野県内の全てのJAを3日間で訪問しました。皆さんの
関心は、総選挙の時期とTPP阻止でした。頑張ります。

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【TPPを同時並行的に推進と表明】

 どうもTPPについて野田総理の動きが怪しい。JAグループの全
国大会では、TPPと、日中韓FTA、東アジア地域包括的経済連携(RC
EP)を「同時並行」して推進したいと挨拶し、加えて、「仮に交渉
に参加する場合には、守るべきものは守り抜くべく、国益を最大限
に実現するために全力を尽くします」としていました。「仮」とし
ながらも、交渉参加があり得ることに言及していましたが、「仮」
のことならわざわざ触れないでもいいはずです。

 そして、所信表明でも、全く同様に、同時並行的に推進するとし、
「的」が加えられましたが、これはどう見たらいいのか、少しは弱
めた言い方にしたのかもしれません。しかし、「併せて、日豪EPA
などの交渉を推進し、日EUの早期交渉開始を目指します」と追加し
ています。ただし、「仮」の話はしていません。

 怪しいのは、「同時並行的」に行うということであり、日中韓FT
Aは、年内に交渉に入ることを実務者協議で了承していますし、RCE
Pは、11月18日からの東アジア首脳会議で交渉開始を宣言すること
になっています。とすると、同時並行的に推進するということは、
TPPについても進めるべく交渉に参加するということを宣言したと
同じです。

 では、いつ相手に言うかですが、選挙を終えたオバマ大統領は東
アジア首脳会議に出席すると伝えられていることから、最も早いと
すればその場で野田総理は伝えるかもしれないのです。オバマ大統
領が敗北した場合は、TPPは米国では、「オバマの貿易政策だ」と
皮肉られていることから流動的ですが、しかしオバマ大統領は逆に
実績を残すために日本の参加を求めるかもしれません。これは分か
りません。


【同時並行は矛盾を拡大するだけ】

 ともかく民主党の代表選を終えて、内閣改造をしてからの野田総
理の「同時並行的」という表明は、TPP交渉参加を言外に含んだも
のとしか受け取れず、はなはだ怪しい。まして、米国の論理を押し
付けるTPPと、Win−Winの関係を重視するアジア各国の論理は全く
異なります。三つの異なる原理の経済連携を、同時にやるなどとい
うのは、神経衰弱そのものであり、アジアの国々から、「日本はど
こを向いているのか」と軽蔑されるだけです。

 そこで、所信表明の後に急遽、自民党のTPP対策の非公式の幹部
会を開催し協議しました。皆さん、心配されており、翌日に控えて
いる代表質問で安倍総裁に追及してもらうことにしました。総裁は、
「わが党では既に、聖域なき関税撤廃を前提にする限りは、交渉参
加に反対することを決定している。総理は、東アジアサミットにお
いてTPPへの参加表明を行うのかどうか、明確な答弁を求めたい」
と質問し、それに対して野田総理は、前段は「同時並行的に進め
る」と、これまでと同様の言葉を繰り返し、加えて、「我が国のTP
P交渉への参加については、わが国国内における論議や関係国との
協議が煮詰まっていく段階で判断をしてまいります。政府としては、
特定の時期にTPP交渉参加を正式決定する方針を固めたという事実
はありません」と答弁しました。確かに正式決定の事実はないとい
うのはその通りですが、急遽決定するかもしれないのです。疑念は
消えません。


【前原大臣の動きが心配だ】

 こうした危惧は、米国のカトラー通商代表部(USTR)代表補が10
月18日に来日し、前原国家戦略担当大臣と45分間にわたって会談し
ており、内閣官房の資料は、「前原大臣からは、我が国の経済連携
に関する基本的な方針やTPP協定交渉参加に向けた国内での議論の
状況等について紹介しました」という一般的なもので、その詳細は
全く明らかになっていないのですが、前原さんのことだから、相当
のことを話している可能性があるということです。

 また、新しく駐米大使に就任した佐々江前外務省事務次官にイン
タビューした読売新聞は、もともとTPP賛成キャンペーンを繰り返
していることもありますが、「TPP前向きに検討」と言わせ、報道
しています。


【揺れ動く総理の心の内を大胆予測 ― 年内に総選挙か】

 こうした総理の動きに対しては、もっと大胆に予測する発言もあ
ります。それは、野田総理は、消費税引き上げを決定し、原発再稼
働を判断し、TPP交渉参加を決めた総理として後世に名を残す、そ
のためにTPP交渉参加をオバマ大統領と合意し、帰国後に、解散を
宣言するというものです。

 こう考えると、どんどん疑念がわきます。野田総理は、「近いう
ちに」と約束しながら、実行せず、結局は、消費税引き上げに同意
したものの解散を迫れなかった谷垣さんの失脚に手を貸したことに
責任を感じているのかもしれないのです。これは感情のある一人の
人間であれば当然のことです。加えて、代表選挙に細野さんを引っ
張り出し、その後、細野さんを引きさがらせて幹事長の座を確保し
た輿石幹事長が、離党した小沢さんと連携して選挙を遅らせ党利党
略でしか物事を考えていないことに嫌気がさしているのかもしれな
いことです。もっと言うと、同じ民主党と言っても、鳩山さん、菅
さん、野田さんは全く別の政党のように思想が違っています。野田
さんは、もう一緒にいなくていいのではないのか、と考えているの
ではないのか。

 まさに野田さんは、どうせ総選挙で敗北するのなら、政界再編の
中心になって、新自由主義派で新しい政党の枠組みをつくりたいと
思っているのかもしれないのです。つい先頃まで、自民党の幹部の
中にも、野田さんや前原さんや岡田さんとなら一緒にやれると言っ
ていた人がいるのだから、そんな組み合わせで内々話し合っている
動きもあるのかもしれないのです。

 もっと言うと、震災復興、景気の回復、財政再建、原発再稼働、
外交危機の回避、TPP推進で一致し、早く総選挙を行い、これら課
題を実施に移せる政界再編を進めようという動きです。これなら、
経済界からもマスコミからも、米国からも支持を得られる、選挙に
も勝てるという動きです。いわゆる「再編勢力」です。

 一方で、石原新党、橋下維新の会、みんなの党、減税日本等々、
どこへ向かうのかわからない勢力、すなわち「野合勢力」がマスコ
ミの寵児になっています。この「野合勢力」は、TPP賛成、消費税
引き上げ反対、異なるところもあるようですが脱原発を掲げていま
す。しかし、「再編勢力」も野田さんや前原さんが中心になると、
TPP賛成の新自由主義派になります。

 これではとうてい受け入れられません。「形と内容が悪い」TPP
は、農林漁業を壊すだけでなく、国民生活のみならず、この大事な
日本を壊すからです。やはり、「まっとうな日本を考える」勢力が
求められるのです。そういう政界再編が必要です。

 ところで、3日間、間にJAグループ長野の大会を挟んで県内の
全JAと関係団体をお訪ねしました。合計30ヶ所で国政報告の機会
をいただきました。大変なスケジュールの設定を行っていただくな
ど、ありがとうございました。皆さんの関心は、まさに総選挙とTP
Pへの野田総理の動向についてでした。

 TPP交渉参加は絶対に許さない。そのためにどんな取り組みが必
要なのか、仲間の議員とも相談し、対策を講じてゆきます。


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