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山田としお メールマガジン351号
三度、JA改革について

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    ***山田としお メールマガジン No.351***


                     2015年2月24日発行

                山田としお公式ホームページ
            (http://www.yamada-toshio.jp/)

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         三度、JA改革について

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【ぐずぐずとした報告で役割を果たせず】

 福岡県の農政連に声をかけていただき、JA改革、TPPの取り組
み等に関する国政報告の機会を頂きました。県南の久留米地区を中
心とする農業地帯であり、農政連に集う皆さんの問題意識は鋭く、
営農・販売事業を中心にしっかり取り組んでおられる全国でも有数
の力のあるJAが揃っている地帯です。にもかかわらず、私の報告
は情けないものになってしまいました。どうも根底には、今回のJ
A改革に関する党と政府の決定に納得できていない意識があるよう
です。国会での安倍総理の「60年ぶりの農協改革を断行します」
「ブランド化や海外展開など農業の未来を切り開きます」「農家の
所得を増やすための改革を進めるのであります」等々とおっしゃれ
ばおっしゃるほど、私は、逆に落ち込んでしまっています。こうい
う状態ですから、つい報告に際しても、ぐずぐずと不満と弁解を語
ってしまったようです。話しながら自分でも分かりました。


【地方では、自民党に対する不満がいっぱい】

 質問時間を多くとっていただいていたので、8人の方から質問を
頂きました。曰く「山田さんの話を楽しみにして出席したのに、奥
歯に物が挟まったような言い訳に終始していた」という厳しい意見
もいただきました。また、「今、地方では自民党に対する不平不満
がいっぱいある、そのことを承知しているのか」という厳しい発言
もありました。またTPPについても、「新聞報道を見る限り、重要
品目の扱いも国会決議を逸脱している。交渉から離脱すべきと決議
していたんじゃないのか、どう説明できるのか、どう責任を取るの
か」という厳しい意見も出されました。コメの5万トン輸入拡大と
いう報道についても、「生産調整もやめるというなかで、一体どん
な米作りと価格形成がなされるのか」「今年のコメの状況に加えて、
これからどうなるのか心配が尽きない」という意見もありました。

 TPPについては、私は、「牛肉・豚肉は、ともかく厳しいセーフ
ガードを作って、輸入数量が今までと比べて拡大しないよう措置す
べく交渉がされていると確信している」「コメについては、備蓄等
へ充当し、直ちに主食の世界に入ってこないようにさせなければな
らない」等と説明しましたが、納得していただけたのか自信があり
ません。私も、交渉内容を全く聞かされていないのですから、たま
ったものではありません。


【納得のいく決着にたどり着けなかった無念】

 私のぐずぐずした報告は、ともかく1年余り、一番の当事者とし
てJA改革問題に取り組んできながら、納得のいく決着にたどり着
けなかったという歯がゆさ、後悔の念があるからです。「もっとこ
ういう方法があったのではないのか」「あの時こうしておけばよか
った」等々です。また、かつては農林部会長、今は部会長代理では
あるものの、少人数のインナー会議という形での党と政府との論議
の場に参画させてもらえず、周辺でうろうろしてきたこともあるの
でしょう。その分、参議院の農業・農協研究会の事務局長として、
常時20〜30人の参議院議員が出席した研究会の議論を大事にして、
参議院としての取り組みで一定の歯止めをかけたいと考えていまし
たが、これも不発に終わりました。

 法律の規定をどうするか、配慮するとしている部分についてどう
具体化するのかなど、まだまだ課題は残されています。党と政府で
合意した内容については、「准組合員の利用規制導入の問題を先送
りにできたので、よかったのではないのか」という評価も一方では
あるのですが、私が38年も務め、私の存在そのものであるJA全中
を農協法の外に出して一般社団法人にされてしまったことに対する
悲しみがあるということです。私の存在が否定されてしまったとい
う思いです。安倍総理が「改革を断行した」とおっしゃればおっし
ゃるほど悲しくなります。そうはいっても、私は自民党の議員で、
これからは大事な地方選挙も参議院選挙も控えていて、そうしたな
かで鬱積した思いを述べようとしても、余計にぐずぐずしてしまい
ます。まさに、福岡での私の報告もそのぐずぐずの典型だったので
しょう。


【これからの攻撃に耐え得るJA全中の体制づくりが必要】

 ともかく、外出しされたJA全中を、どういう形で作り上げるの
か。これまでと同様、JAグループの代表として機能発揮できる体
制をJAや連合会の協力で作り上げねばなりません。また、監査機
構を公認会計士法に基づく監査法人にしっかりと作り上げ、全国の
JAに選択してもらうようにしなければなりません。そして、政策
形成と実践については、全国の農協農政運動組織の飛躍的な強化で
取り組めるようにしなければなりません。

 というのは、ややもすると准組合員の利用規制問題は、JA全中
を外出しすることとの二者択一として戦略的に出された問題であり、
結局は、JAグループはJA全中の外出しを選択したのであって、
JA全中を無力化した後には、規制改革会議や在日米国商工会議所
等の標的は再び准組合員問題になるとみられるからです。さらに、
今回の法律に盛り込まれる信用事業の代理店化の選択や経済事業の
株式会社化の選択等も、もっと強く出されてくるとみられるからで
す。


【活力あるJAづくりと、それを支える政策の実現に全力】

 これらに対処するには、まず、JAグループが、地域で農業を営
む組合員農家の要望に応え、しっかりと農業生産と販売・購買の事
業で役割を発揮すること、そして地域の非農家の多くの准組合員の
要望にも応える機能を着実に発揮し、地域に無くてはならない社会
的な組織としての存在価値をきちんと高めることです。全国には、
すでにこうした役割をしっかり担っているJAはたくさんあります。
全国のJAで、まさに地域の特性に応じて、こうしたことをしっか
りやろうではありませんか。

 今回のJA改革の議論には、多くの自民党議員が連日参加してJ
Aの応援をしていただきました。自民党議員の多くが、日本の気候
や国土の制約等からしても、JAが、地域を支え、家族農業を支え、
ひいては日本の安定の基盤を支えていると見てくださっていること
を痛感しました。こうした存在を、岩盤規制の打破だということで、
いたずらな競争原理を導入して潰してはいけないという意見も多く
ありました。

 だから私は、皆さんと一緒に、必要な政策の確立に全力を挙げま
す。それは、担い手の確保・育成対策であり、農地利用の集積であ
り、地域の実態に応じた経営をしっかり担っている農家への経営所
得安定対策であり、水田フル活用の対策です。


【総理がおっしゃる通りの「瑞穂の国」をつくりましょう】

 18日の本会議で、総理は、「農業改革」「農協改革」を叫んでお
られました。しかし、その一方で、「農業は、日本の美しいふるさ
とを守ってきた国の基です。日本は、古来より、朝早く起きて、共
に助け合い、田を耕し、水を分かち合い、そして一緒に五穀豊穣を
祈ってきた瑞穂の国であると考えています。我々は、新自由主義的
に政策を進めていく考えはありません。デフレ脱却と経済再生を目
指しつつ全体の底上げをしっかりと行っていく、いわば瑞穂の国の
資本主義だと考えております」と、この部分は原稿なしで答弁され
ていました。見事です。

 総理の考えに大賛成です。

 総理お願いです。その考えでもって、竹中平蔵さんとその仲間で
ある委員を産業競争力会議や国家戦略特区諮問会議等から外してく
ださい。でないと「瑞穂の国」は壊されます。


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