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山田としお メールマガジン122号
政局に翻弄され、予算委員会の質問は実現せず

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    ***山田としお メールマガジン No.122***   
   
                  2008年10月14日発行

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      (http://www.yamada-toshio.jp/)

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         政局に翻弄され、予算委員会の質問は実現せず

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 9月30日発行のメルマガで、麻生総理の農林水産業に関する所信表
明演説について若干の心配に触れました。その後の衆議院の予算委
員会では直接的な質疑はありませんでしたが、民主党の戸別農業者
所得補償制度に関して、総理は「農業の構造改革をすすめるうえで
は問題だ」と応答され、あわせて、我が国農業の構造改革の必要性
に言及されていました。

 私も構造改革の必要性は否定しません。問題は、我が国の農業の
特性を十分に踏まえたものであるのかどうかです。

 米国発の金融危機が世界的な恐慌を生みかねない事態となり、総
選挙の行方も全く定まらない緊迫した政局の中で、「どれだけこだ
わるべきか」と思ったりもしましたが、やはり我が国の農業のあり
方としてはしっかり確認をしておくべきだし、選挙戦で質問された
時など自信を持って説明できないのでは役割を果たせないと考え、
参議院の予算委員会で自らが立って質問したいとの気持ちが抑えら
れなくなりました。

 そこで、予算委員会の理事に「チャンスがあったら機会をくださ
い」と意を決して申し入れました。「相談してみる。多分大丈夫だ」
ということだったが、最終的には質問の機会をいただくことはでき
ませんでした。

 というのは、民主党が当初4〜5日間は委員会を開いて質疑すると
していたのを、解散を早くやりたいがために、小沢代表の一言で2日
間で終えると決めたことにあるようです。

 2日間となると、質疑に立つのは、参議院政審会長、焦点の後期高
齢者医療制度等を担当する厚生労働部会長、そして自民党の予算委員
会理事ということで3人になってしまったようです。もう一人追加さ
れれば私に回ってきたかもしれません。

 ところで、質疑を思い立ってから、質問事項の整理、そしてテレ
ビ用にと何枚ものパネルの作成に取り組みました。秘書の秋山君は
じめ関係者も精力的にパネルの準備にあたってくれました。残念で
すが無駄になったとは考えず、大事にしまっておいて次の機会を待
とうと思います。

 さて、私が予定していた主要質問項目は、以下の5つでした。

 1つは、燃油や資材の高騰にも関わらず、飲用乳の価格引き上げが
実現しておらず、中小の家族経営酪農家がどんどん辞めており、こ
のままでは日本で新鮮な牛乳が飲めなくなること。公正取引委員会
の対応も含めて、コストを反映した価格が設定できる仕組みが必要
なこと。

 2つは、新基本法の基本計画で、わが国の地域実態を反映した35の
営農類型モデルを示しているが、我が国農業の構造改革は、我が国
の気候風土を踏まえた多様な家族経営や集落営農組織を目指すもの
であることを再確認してすすめるべきであること。

 3つは、規模拡大等構造改革がすすまないことを農政や農業関係者
の責任とする論調があるが、農業の構造改革を阻害している兼業化、
無原則な市街地の拡大による農地転用、地価の高騰などは、我が国
の経済発展のあり方がもたらしたものであり、農業の構造改革問題
と経済のあり方は表裏一体のものであること。

 4つは、MA米の汚染米問題は、業者のもうけ主義の犯罪であり、
同時にそれを見過ごした役所の責任は大きいが、背景には、拡大し
たMA米のあり方と平成16年の食糧法のめちゃくちゃな規制緩和に
問題があること。

 5つは、民主党の戸別農業者所得補償制度は、1年前の参議院選挙
の時点とは大きく違って現実的なものになっており、その結果、「
市町村長が地域の実態を踏まえて認めた場合は、小規模・高齢農家
であっても経営所得安定対策の対象農家になれる」とした昨年秋の
政府・自民党の見直し後の制度とはきわめて似たものになっている
こと。

 次の機会を目指して、今後とも頑張ります。

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