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山田としお メールマガジン222号
原発の被災地へ

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        ***山田としお メールマガジン No.222***  
 
   
                    2011年5月16日発行

                  山田としお公式ホームページ
          (http://www.yamada-toshio.jp/)

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                      原発の被災地へ
 
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【まだまだ続く苦しみ】

 5月14日に、全く収束の見通しがつかない原発に苦しむ福島県相
馬の地を訪ねました。

 福島市には、発災の2週間後の3月27日に、岩手・宮城の帰りに訪
ねていました。当時は、新幹線は那須塩原駅までだったので、仙台
から福島までタクシー、そしてJA新ふくしまの直売所の皆さんの、
葉物野菜の出荷制限の中で今後の取り組みを協議する緊急の集まり
に出席し、さらにJAの8町村の区域のほとんど全部が避難区域と
なり、組合員が各地にバラバラになってしまったJAふたばの組合
長さんにお会いし、その後、またタクシーで那須塩原まで帰るとい
う状況でした。

 2か月経った今は新幹線が全通し、福島駅で降り、本店をJAグ
ループ福島に置いているJAふたばの志賀組合長にお会いしました。
組合長は、ともかくJAの将来を一番心配されていました。当日は、
東電原発の1号機がメルトダウンしていることが判明し、「水棺」
に向けた行程表の手順が最初から躓いてしまい、帰郷がますます遠
のいてしまった悲嘆の中で苦しんでおられました。ただし、各地に
散らばった中で、2か月経ってはじめて一人35万円の義援金の配分
がありましたが、それが農協の口座に13億円として預けられたこと
に、組合員は、まだ農協を頼りにしてくれていると感激されていま
した。


【9か所にサポートセンターを配置―JAふたば】

 ともかく、全国に散らばった組合員にどう連絡を取るか困ってお
られました。埼玉県のJAほくさいも含めて県内各地のJAがサ
ポートしてくれているのだといいます。これら9か所のサポートセ
ンターにJAふたばの職員を常駐させ農協の広報誌を届けること、
家の光や農業新聞を閲覧できるようにすること、東電への損害賠償
のJAへの委任状や総代会開催の案内を行いたいとされていました。
容易に帰る見通しが立たない中で、農協はどんなことができるのか、
農協の将来をどう描くのか、このことを検討してゆきたいと話され
ていました。頑張っていただきたい。原発がどう落ち着くか、まだ
まだ見当がつかない中でどう描くか容易でないわけですが、法制度
上の対策が必要であればしっかり検討しますと約束しました。


【多様な制限区域を抱え悩む―JAそうま】

 JAそうまは、新地町にある営農センターで地元選出の森まさこ
参議院議員と待ち合わせ、津波が壁を打ち破り2万俵のコメ袋が水
につかったライスセンターを見ました。職員総出で2カ月かかり崩
れたコメ袋を整理したといいます。塩水に浸かった玄米は、たい肥
舎に山積みにされています。復旧するのに2〜3億円かかるが、一面
津波に襲われガレキ一杯の海辺の水田を見る限り今年の作付は無理
なので、来年は稼働できるようにしたいといいます。

 相馬市中村のJAそうまの研修センターでは、鈴木組合長はじめ
役員・幹部職員の皆さんに加え、支部長の皆さん40人の集まりをも
っていただきました。JAそうまは、4市町村を区域とする広域合
併農協ですが、20km内の警戒区域、計画的避難区域、緊急時避難
準備区域、それ以外の地域と4つに分かれています。また、水稲の
作付制限市町村と作付可能市町村、家畜の安楽死を進める区域と一
方で移動を進める区域と多様な地域を抱えています。それだけ複雑
な対応が求められており復旧も復興も難しい。確かに、相馬市から
峠を越えて南相馬市に入った途端に、田が耕作されておらず、船も
ガレキも手つかずのままになっています。まさに風景が変わってい
ました。
 

【政府は多くのことを隠しているのでは―各地から高いセシウム検出】

 意見交換では、切羽詰まった意見が出されました。

 一つは、ガレキの撤去も全く進んでいない。まして、細かい破片
やガラスもある。地盤沈下もある。どう水田の復旧ができるのか。
このまま避難所にいるわけにゆかない。もう2か月経った。どうな
っているのか。

 二つは、どこに相談するのかよくわからない。地域で予算を使っ
て対処できるような仕組みが必要だ。こんな状態ではこれからの方
向も決まらない。

 三つは、津波の被害では農業機械の保険金が出ないともいわれて
いるが、これでは、高齢者から農業をやめる人が出てくるし、若い
人たちも農業を継がない。これではだめだ、地域がつぶれる。

 四つは、放射性物質の除去のため、ひまわりや菜種の作付を行う
など何らかの取り組みを急ぐべきだ。

 五つは、コメの作付をしないところは雑草が生える。耕すことも
するなというが、これでは悲しい。技術的な方法を工夫すべきだ。

 六つは、警戒区域内の家畜は外へ出すべきだった。まして安楽死
させても、消石灰とビニールシートを被せただけというのは納得で
きない。埋葬すべきだ。

 また、東電からは、避難者に対して100万円の補償金を出すとし
ているが来ていないといいます。仮払いを早急に行うべきだ、とい
うのは当然です。東電に代わり国に仮払いを行わせるための法律の
制定を約束しました。

 出席者の一人からは、「原発を優先させて、政治が経済に負けた
ということだ」とのきつい言葉をいただきました。また、新地町で
は火力発電所の2号機3号機の敷地を整備したまま中断しているが、
新しいエネルギー対策をこそ講ずるべきだとの意見もいただきまし
た。政治家として、どう判断するか。いま問われています。

 ところで、皆さんに言わせると、飯舘村の高いセシウム積算量は、
15日の爆発の後、19日に雪が降り、特に飯舘では雪が積もりました。
それが高い値になって土や水に残っているためではないかといいま
す。なぜ箱根のふもとの足柄のお茶や、岩手の北部の滝沢村の牧草
からセシウムが検出されたのか。政府は、スピーディの動きをもっ
ときちんと公表すべきだし、多くのことを隠しているのじゃないの
か、疑念を持たずにはいられません。


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