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山田としお メールマガジン443号
日本の種子・種苗と農業・農村を守ろう

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       ***山田としお メールマガジン No.443***

          2020年6月5日発行

         山田としお公式ホームページ
       (https://www.yamada-toshio.jp/)

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     日本の種子・種苗と農業・農村を守ろう

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【コロナの行方とその対策】
 まだ収まらないんじゃないのか、心配が続く。しかし、我慢に我
慢を重ね、引き続き三密を避けた生活が求められる。というのは、
突然、地域によっては、感染者数が飛びはねている。子供たちの学
校閉鎖も、これで目一杯で、家庭に閉じ込めておくのは限界だ。幼
い子供達の生活の環境が、どんな影響を受けているのか、心配だ。
 国会は会期末が近づき、補正の予算措置が決まり、それを仕上げ
ておくことが何としても必要だ。傷んだ仕事や生活をこれ以上、破
壊しないように支えることが必要だからだ。
 その対策には、想定されるあらゆる方策が検討され、その政策も
幅をもって運用できるよう措置されている。政府全体の緊急対策関
係措置は1次・2次補正合計で57兆円にのぼり、農林水産関係も、大
きな枠での対策だが、品目ごとの対策、将来に備えての準備対策も
幅広く検討され、幅広く運用されるよう工夫されていると思う。農
林水産関係の予算は全体で1次・2次補正で6,106億円に上っていて、
内容も多様です。現場で、「こう使おう」という知恵が働くように
されていると思う。
 そうすると、現場からどんな具体的な要求を持ち寄るのか、どう
運用するのか、どう市町村や県庁や国とも協議するかが問われるこ
とになる。
 私のところにも、熱心なJA中央会から、「どうなっているの
か」「こう使えるようにしてほしい」という形で要請が来ており、
役所を訪ねると、「こうします」「こんな工夫ができます」「今後
の予算運用で対処できると思います」等々の答えが来る。どうぞ、
現場と役所の間はつなぎますから、突き当たって困っている課題が
あれば、ご連絡ください。


【求められるJAの大きな役割】
 各地域で、JAが大きな役割を担って、困ったことが一杯あるの
だから、忙しいでしょうが、相談にのっていただいて、少しでも前
に向けて解決していきましょう。あらゆる方向で、多様な事々につ
いて、検討されているので、それを活用しましょう。
 そして、それは、地域に根差すJAだからこそ、役割が果たせる
のだと思います。そのためには、情報が必要なのであって、それぞ
れの地域や農業者の課題について、一定の対策や回答を頭に入れて、
事業の対象になるよう、相談に乗っていただけるようにするのが一
番大事かと思います。
 ともかく、パソコンを駆使し、問い合わせる、情報を探すことか
ら始まるのかと思いますが、若い人は、苦も無くパソコンを動かせ
ますので、期待は大きいです。
 それで不明な点や、注文は、是非、私の事務所に送ってください。
私は、役に立たなくても、事務所には、パソコンを駆使する若手が
2人います。役所にも問い合わせが出来ます。それで駄目なら、私
の出番で、役所の上司に知恵を出してもらうよう働きかけます。そ
の「働きかけ」ぐらいは、電話で出来ますし、役所に出かけるのも
全く苦になりません。むしろ得意です。役所も一生懸命で、必ず、
知恵を出してくれます。だって、これだけの幅広い予算が措置され
ているのですから可能です。


【種苗法改正に向けて、江藤農水大臣の明快な訴え】
 ところで、種子法の廃止以来、テーマになっている種苗法改正に
向けて、江藤大臣が、記者会見で、わかりやすい言いぶりで、必要
な対策に全力を上げると明言されています。
 というのは、2年前の種子法の廃止に始まり、そして今国会の議
題に上っている種苗法の改正は、これまでの農業者や地域の取り組
みを抜本的に変えかねず、生産農家に大きな負担を与えるものだと
する心配の声が全国から出てきているからです。突然の種子法の廃
止により、誰が、責任をもって種子の供給を担うのか、とする心配
の声が出て、17県が条例を制定し、引き続き種子センター等で担う
形が維持されてきています。
 そこに、突然、種苗法の改正が打ち出され、心配が広がっている
のです。心配の種は、
 一つは、必要な種子が手に入らなくなるのでは、との心配です。
 二つは、これまで農業者自らが増殖していたのに、それが出
来なくなって、よそから高いものを買わなければならないのではな
いかという心配です。
 この点について、大臣は、明快に答えてくれています。
それは、一番心配されている自家増殖については、一般品種であれ
ば、何の制限もなく作付けできるということで、例えばコメについ
ては84%が一般品種、ミカンは98%、リンゴは96%が一般品種であ
り、これらの作付けには、今まで通り何ら制限がないとしています。
もちろん、イチゴなど、有名ブランド品種は、当該県に許諾料を支
払っていて、今回改めて問題になるようなことはないとしています。
ただし、平昌オリンピックのカーリング選手が食べていたイチゴは、
日本から種苗が渡ってしまっていたもので、しっかり保護されてい
なかったということです。今後、登録品種として、しっかり守ると
いうことが必要です。常に議論になる和牛は、遺伝子がきちんと保
護されています。
 大臣は、今回の種苗法の改正で、大切な種子・種苗は、海外に流
失させないことを明確に規定するとしています。今回の改正は、こ
うした意義を持つものです。


【問題なのは、前農水省事務次官通知の内容】
 しかし、心配せざるを得ない背景が一つあります。それは、種子
法廃止の時に、当時の農水省事務次官が通知を出しており、その中
で、規制改革推進会議の動きもあって、当の事務次官が大きな役割
を果たす形で、農業競争力強化支援法が成立していることです。
 このことは、「農業競争力強化支援法」の名前の通り、競争力を
つけるため国が役割を果たすというもので、題名には異存はないの
ですが、政策の考え方というか、方向は、農業への他産業の進出、
株式会社化、規模拡大、機械化、競争に耐えうる生産性の向上等を
狙いにして、我が国の農業のより一層の競争力の強化を唱うものに
なっているからです。
 そして、種苗法との関係では、新しい品種の開発について、米国
等の種苗会社との連携等を念頭に置いたものになっているからです。
具体的には、「民間事業者による稲、麦類及び大豆の種子生産への
参入が進むまでの間、種子の増殖に必要な栽培技術等の種子の生産
にかかわる知見を維持し、それを民間事業者に対して提供する役割
を担うという前提も踏まえつつ、必要な措置を講じていくことが必
要である」「種子生産における民間事業者との連携を十分に考慮し
ていただく必要がある」「必要な場合には、都道府県段階における
稲、麦類及び大豆の種子の安定的な供給や民間事業者の参入の促進
を行うための協議会を設置すること等により、情報の共有、課題の
解決策の検討を行う」と盛り込んでいるのです。一体これは、どう
いうことなのでしょうか。

 日本の農業の競争力を強化する、そのため、今の中小零細経営で
はダメなんで、会社が参入する、外国企業もかまわない、というも
のです。それで、本当に、日本の気候や土地条件の中で、どんな経
営の形が作られ、農業者が役割を果たせるのか、イメージがわきま
せん。中山間地や、傾斜地や、厳しい気候や、水の確保や、担い手
の高齢化等々、我が国の農業の現場を踏まえたものなのかどうか、
到底納得がいくものではないのです。
 だから、農業者も地域も心配しているのです。自家増殖はダメ、
種は毎年買わなければならない、という世界に引きずりこむことを
狙いにしたものでないのかと危惧せざるを得ないのです。


【日本一の種子産地で献穀斎田の田植祭に出席】
 私は、コロナの緊急事態宣言下で母の葬儀を取り行なわなければ
ならなくなり、田舎に出かけました。17歳で、戦地から帰った父と
結婚し、18歳で私を産んだ母です。若くて健康で粘り強い人でした
が、田んぼにはいつくばって、月明かりのもとで田植えや稲刈りを
行っていた母を思い出します。
 ところで、私がJA全中に就職していたある日の朝、全国各紙に、
母の農作業着姿が写真入りで掲載されました。驚きました。それは、
田舎の縄文遺跡の発掘作業に出ていた母親が、縄文の植物である
「こごみ」を発見したとの記事でした。それは、後日、月刊「文芸
春秋」の「第一発見者」の表題でグラビアに、「こごみ」を抱えた
母親の写真が掲載されました。私は、残念ながら、いまだにそうし
た名誉ある機会がありません。後日の法事の後、隣の市で開催され
た「献穀斎田、田植え祭り」に出席させていただきました。コメど
ころ富山県下でも有数の種場であり、「てしおにかけた米づくり協
力会」の皆さんが応援され、小中学生の早乙女姿の皆さんが苗を植
えました。五月晴れの快晴で、素晴らしい田植祭でした。
 出席の皆さんの話題は、当然、種子法や種苗法のことになるわけ
で、皆さんからは、大事なコメの種子を海外から高く買わざるを得
ない時代が来るのではないのかとの心配の声が出されていました。


【全く納得できない、規制改革推進会議によるコメの検査制度廃止
の提言】
 こうした環境の中で議論になっている種苗法改正は、こういった
不安を招くものになっていると言わざるを得ないのです。その意味
では、農業競争力強化支援法の内容を改めてきちんと点検し、改正
し直す必要があります。当然、当時の事務次官通知を廃止すべきな
のです。
 なお、このことと関連して心配なのは、規制改革推進会議の動き
です。党や国会が、コロナの心配や対策に全力を上げているときに
も、これらの会議は、回を重ねており、今は、コメの検査制度の廃
止を議論しています。要は、現行の検査制度を廃止し、農業者の自
主的な取り組みで、コメの流通を自由にしようというものであり、
JAが中心になった集荷・販売を壊すことを狙いにしたものと言わ
ざるを得ないのです。
 JAは、これまで、ライスセンター、カントリーエレベーター等
を中心に、全量集荷と、適切な乾燥調製、そして検査を通じて、販
売してきていました。もちろん、検査の仕組みも、機械化が進み、
かつての検査制度とは異なる合理的な仕組みが作られています。
 まさに、JAによるこの仕組みを壊し、流通・販売の各事業者が
中心となった自由な流通を行う、そのことが競争を導入し、規模拡
大、そして一層の効率化を進めることになるというものです。果た
して、これで国民の主食であるコメの安定供給・流通が維持できる
のでしょうか。山間地で条件の悪い地域のコメの生産・流通を守る
ことが出来るのでしょうか。「いいものを作る」「安定供給を進め
る」ことは大切です。しかし、それは、生産者と、乾燥・調整・保
管・安定流通に携わるJAと卸販売と米屋さんの皆さんで維持され
ているのです。もちろん、これらの事々についても、改善・改革は
必要です。それはきちんと進めましょう。そして、主食たるコメの
安定供給を担う機能と役割は、誇りをもって維持してゆかねばなら
ないのです。
 有識者として、実態を踏まえない、頭だけで、市場原理と競争の
導入を主張する規制改革推進会議は、その在り方を抜本的に見直す
べきです。もともと、農業も農協も嫌いだという人ばかりを委員と
して選び、意図的な農業・農協攻撃を行う。この仕事の仕方をこそ
改革すべきなのです。


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