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山田としお メールマガジン452号
安易な、株式会社の農地所有による農業参入の全国展開は反対です-政策の基本理念をしっかり確立しましょう-

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       ***山田としお メールマガジン No.452***

           2021年2月18日発行

         山田としお公式ホームページ
       (https://www.yamada-toshio.jp/)

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安易な、株式会社の農地所有による農業参入の全国展開は反対です
     -政策の基本理念をしっかり確立しましょう-


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(今、改めて問う、「我が国の農業・農政は、どこへ向かおうとし
ているのか」)


 党の今国会に提出する法案審議の委員会で、何人かの議員から、
5年前に養父市をモデルとして出発した株式会社の農地所有による
農業経営への参入について、今年の8月に全国展開を進めるとして
いたことについて、これを改め、「2年間先延ばしし、時間をかけ
て取り組みをさらに点検して進める」とする国家戦略特別区域法の
一部を改正する法律案に関する党の会議がありました。
 残念ながら、私など参議院議員は、それぞれテーマの異なる国会
の「調査会」に分散して配置されており、私は、「国民生活・経済
に関する調査会」と重なり出席できなかったのですが、何人かの衆
議院の議員から、「株式会社の農地所有による参入は当然の措置で
あり、先延しは問題である」「大々的に進めるべき」との発言が相
次いだという。私などからすると、驚くべき発言であり、出席して
おれば、激しいやり取りになったと思います。
 大体、参議院議員の多くが、出席できない中での大事な法案審議
の委員会を開くべきではなかったと思うし、養父市における取り組
みについて、「全国展開に反対だ」とする党の政策審議会の申し入
れにも異論をはさむという狙いがあったのでないのかと、穿ってし
まいます。
 我が国の地域農業をどう作り上げ、元気にするかについて、農村
地域の農地の特性、季節の変動、長い歴史、必要な共同作業等の農
業の特性を知った者からすると、ものすごく違和感のある話です。
 一方で、農地は、資産でもあり、生活の糧でもあり、その手段で
もあるという、合理的というか、今はやりの整理からすると、どう
いう形であれ、その活用は当然だという考え方なのかもしれないの
ですが、「何が何でも、株式会社の農地所有を優先する形での進め
方」は、農村の協同の取り組みも、自然への協同の対処も、何ら考
慮されていないのであって、これでは、農業と農業者の持続的な発
展は難しいと言わざるを得ません。
 まさに、今、農業政策について、とりわけ農地の利用の形態につ
いて、多くの議論があり、大きな転換点にあることを、きちんと認
識して取り組まねばならないことを実感しました。まさに、闘いが
始まろうとしているのです。

 私の問題意識は以下の点です。
 その一つは、農業への株式会社の参入の背景は、高齢化だったり、
少子化だったり、担い手不足だったり、都市的地域を除く多くの農
村地域の農地の価格の低下だったりして、農業生産の在り方の方向
が定まらないまま推移しようとしていることです。株式会社だった
ら農業を農村を元気に出来るのでしょうか。

 二つは、そのために必要なのは、儲けることであり、規模拡大す
ることであり、競い合いだ、株式会社化だ、という安易な主張で理
念や具体策があいまいなまま進もうとしていることです。

 三つは、株式会社に参入させて、一体どこへ向かおうとしている
のか、どんな地域や農業をつくるのか、ということが定まっていな
いことです。

(地域の農業を真に元気にする政策をこそ強化しましょう)

 そのために、以下の事々について整理がなされなければならない
のです。
・きっちり利益を生み出せること、生き甲斐があること、そのため
 に必要なことは何かについて、しっかり整理されなければならな
 い。
・また、農外の株式会社の儲け主義で農業政策を進めていいのか。
・家族農業か、または、それを超越して、法人化、共同経営、地域
 の仲間による法人化、JA等協同組織の取り組みになるのか。
・政策の方向として、「目指す方向」が定まっているのか、定まっ
 ていないのではないのか。なお、このことは、政府だけの責任で
 なく、与党の国会議員の間でも定まっていないし、内閣内でも定
 まっていないのではないのか。
・それは、決して資本を投下した儲け主義ではないのであって、自
 然相手であることや、生産の喜びや、安全・安心を届けるという
 ことであって、それは株式会社が万能ではないはずです。もっと
 も、「株式会社で財産を守れる」、「発展させられる」と言うな
 らそれでいいのかもしれないのですが、果たして、そうなのか。
 ややもすると、資本の論理で儲け主義に走ることにならないので
 しょうか。
・地域農業の特性や制約ある農地所有の問題もある。
・また、株式会社による農地の共同利用については、町や村の思想
 や、人・農地の実態がそれを許すのか、きちんと絵を描けるのか、
 ということもある。
・農業の協同の特性や、地域の特性や、自然・災害もある。
・改めて、家族、協同、地域、そして稼ぎの在り方が問われる。
・また、家族・地域等の単位はともかく、協同の取り組みが共感さ
 れ、良きことと認識されていないと、家族も地域も協同の取り組
 みも壊れてしまうことになりかねない。
・儲けは必要だ。しかし、その手法として、どんな方策が「正し 
 い」のか。
・お互いの配慮か、儲けを実現できる方策に確信はあるのか、規模
 か、技術か、政策か、また一方で、作物の特性もある。
・そして、人間の営みとして、何が大切なのか。営みの核でもある
 利益や、やりがい、人生、家庭、協同、共感、みたいなものも含
 め、人間の活動、仕事、稼ぎ、人生、地域、家族等々も含めた思
 想が求められるのです。

(これらのことが軽視される形で優勝劣敗で進もうとしているので
はないのでしょうか)

 四つは、改めて、食は、自然は、稼ぎは、生活は、どう守れるの
か、維持できるのか、生き甲斐はあるのか、について、思想が必要
であり、そのための手段について思いを致す、というか、理念が、
そしてルールがあるべきだと思う。それをきちんと訴えられている
のか、整理されているのか、詰めなければならない。
 この思想・理念の上に立って、具体的な手段が、ルールが、政策
が、積み重ねられるべきです。
 もちろん、社会は回っている、動いている、複雑で多様です。し
かし、そこに、政策として何かが必要なのだが、そのことが生かさ
れていない。忙しくて、見失っているのだと思います。
そのために、まず、家族で、親類縁者も含めた協同で、そして気候
変動や、村の協同を守るための理念や、活動の方向や、律し方を整
理して、示さなければならないのだと思います。
 競争だ、効率化だ、と言うのでなく、もっと、理念的というか、
努力する方向というか、それが必要なのです。
今、進もうとしているのは、複雑で、利害多様な中で、それを整理
できずに、当面の事々に動かされているというだけなのかもしれな
いのです。だからこそ、複雑極まりない中で、この方向で、納得で
きる、合意を得られる、これで頑張ろう、というものが求められる
のだと思います。

 五つは、それは一体、何なのだ。そのことを冷静に考え、詰める
ことを、国民が、政府が、団体が、個々人が、考えねばなりません。
まず、JAグループも、その検討を進める必要があります。

(徹底した話し合いを行いましょう)

 「一体、我々は、この段階で、何をやるんだ、何をすべきなん
だ」ということを、関係者を集めて、各種の段階で行ことが求めら
れるのです。「ともかく高齢化している」、その中で「何が求めら
れているのか」、自分が、仲間が、「どんな形で全力をあげて取り
組むのか」、「その柱は何か」、そこに確信を持たねばならないの
です。知恵を出す、意見交換する、反省する、挑戦する、何が、今
一番大事なのか、今やるべきことは何なのか、それを協議しなけれ
ばならないのです。
 「地域や、職場や、行政や、国会や、作目対策としても、当面の
政策としても、ともかく詰める、そのための話し合いと案づくりを
始めなければならない」
 当面する1か月、半年、1年、何をどうするのか。「農業者が、
農地を所有し、農業経営を行う意義」を、国が地域が偏見なく理解
し、「農業者の意思や思いをきちんと受け止め、そのための努力と
成果により、食糧の安定生産と確保と所得と誇りを実現する」。そ
うした政策の基本が必要なのです。
 これは、農業に思いのある者、全員の思い込みなのかもしれない
のですが、どういう村づくりと、社会づくりと、その合意づくりを
行うのか、政策の基本理念として確立し合意してゆかなければなら
ないのです。
 ともに頑張りましょう。


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