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山田としお メールマガジン455号
決算委員会で生乳の流通について、規制改革推進会議の動きを質疑

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         ***山田としお メールマガジン No.455***

                 2021年4月26日発行

              山田としお公式ホームページ
            (https://www.yamada-toshio.jp/)

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      決算委員会で生乳の流通について、規制改革推進会議の動きを質疑

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 国会は、予算と相当数の法案審議を終え、ここ2カ月は、毎週月曜日に決算委員会が連
続して開催されています。私は、今国会で、ずーっと念頭にあった、規制改革推進会議の
在り方について質疑したいと考えていました。規制改革推進会議による、JAを中心とす
る生乳の指定団体制度への攻撃問題です。

 昨年も、ちょうどこの時期に、高知のJA土佐あき(日本一のナスの産地で、今はJA
高知県に統合)の公正取引委員会・規制改革推進会議による、「独占禁止法違反」問題と、
JAによる組合員の事業利用強制という理由による「排除措置命令」問題がありました。
私は、裁判の記録を全部読ませていただきました。JAが協同の必要性と正当性について
しっかり主張され、まだまだ争えると受け止めていましたが、JAの部会の皆さんは、決
して納得できないものの、裁判で争い続けるよりも、協同の取り組みをきちんと主張し続
けたことと、組合員同士のさらなる合意の積み上げによる協同の取り組みの強化の意義の
方を選択されたということだと思います。
 残念ながらJAが敗訴を受け入れる形となりましたが、むしろ、JAの協同の取り組み
が強化され、地域の継続的な発展の努力を積み重ねて、わだかまりを棚に上げ、新しい合
意をつくり上げるという選択されたのだと思います。このことは、これからの新しい、そ
して強い協同の取り組みをつくり上げることになるのではないのかと確信します。


【規制改革推進会議が突然、生乳流通制度を告発】

 指定団体制度は、酪農の生産・加工・流通・販売の制度にかかわる問題であり、規模も
歴史も大きく、そして、国の法制度にかかわる問題でもあり、関係者も多く、複雑極まり
ない難題です。国も、メーカーも、生産者も、多くの事業会社も、そして消費者・国民に
とっても重大事です。まさに、国も、農業者も、乳業会社も、消費者も徹底してこだわる
重大な制度に関わることです。これは、告発した規制改革推進会議(内閣府)も、メンツ
が関わることなので、容易に合意も妥協もできない問題です。と言って、筋が通らないこ
とを放置できないので、指定団体もJAグループも、党の関係者も、そして私も、筋を通
す取り組みをきちんと行って、主張すべきことをきちんと言いこむことが大事だと考えま
した。
 すなわち、国が自らつくり上げた規制改革推進会議で、生乳流通の制度について、酪農
家が搾った生乳を、指定団体を通じてメーカーに持ち込み、メーカーがそれを買い取り、
牛乳として調整し、また乳製品に加工して販売する。その仕組みの下で、生産者が搾乳を
行い、それを集荷し受け入れる指定団体としての農協が、乳業会社に持ち込み、それを牛
乳として調整し、一方でチーズやクリーム等に加工して販売する。
 この仕組みのもとで、生きた大切な命を食品として消費者に届ける。まさに、「命をや
り取りする」崇高な取り組みです。
 ところが、一部の酪農家がグループで、ないしは単独で会社化するなどして、調整・加
工を独自に行い、自ら直接乳業会社に届けるなど、JA等の指定団体を関与させないで、
現行の指定団体の仕組みに異議を唱え始めた。「本当の新鮮な牛乳を届ける、その意義は
ある。しかし、食品としての安全・安心はきちんと確保できるのか、牛乳と加工が必要な
乳製品をきちんと管理できるのか、食品としての安全を確保できるのか」という心配があ
ります。そのために、国の制度としては、酪農家と、加工し製品に仕上げる指定団体とし
てのメーカーが、分担して役割を果たすことで進められてきました。季節による乳量等の
変動の調整、そして食品として最も大切な安全の確保等からも、合理的な分業がなされて
きた。もちろん、酪農家が一貫した形で、牛乳を生産・販売し、加工販売もなされてきて
いる取り組みもあるにはある。そうした取り組みの意義を否定するものではないが、小規
模な取り組みならいざ知らず、生き物であり、そして常に安全・安心と、大量の需要にこ
たえ、商品として供給することは、いうまでもなく不可能です。


【最も大切な新鮮と安全の確保】

 また、牛乳として、そして、乳製品として、供給するということになると、その規模や、
衛生管理や、安定供給や、価格や、季節によらずきちんと届けるという社会的な責務もあ
ります。まさに、これらの課題をきちんと踏まえた合意というか、ルールが前提にならな
ければいけないと思う。当たり前のことを、長々と書きましたが、質疑を通じ自らの認識
としても、食品としての牛乳を取り巻く環境というか条件をきちんとさせておくことが、
まず前提であると確認したかったのです。
 というのは、私が実際に経験しましたが、生乳を集乳し、牛乳に加工し販売する指定団
体と、一方でチーズ等への製造加工等を行う会社として、独自に販売されていたグループ
の方々が、酪農関係者の会合で激しく対立され、口論になり、会議の収拾がつかなくなっ
た場面に出くわしたことがあります。大切な食品を扱う組織であり会社であるわけで、ま
してや最も大事な安全・安心が命であることからして、それをきちんと実現し、信頼を得
られる完璧な制度でなければならないわけで、その点は、きちんとした対策が講じられな
ければならないし、それは講じられていると確信するところです。


【「生乳の自由な販売」が持つ懸念】

 しかし、その一方で、4年前の全国の朝刊に掲載された「酪農家の自由な販売を支援」
の政府広報には驚きました。牛乳の販売に関して、どうも整理できない何かがあるのか、
という何かしら違和感を感じたことを思い出します。一体それは何だったのでしょうか。
 ともかく、酪農は、1日も休まず生乳を搾乳した農業者が、搾った生乳を指定団体であ
る農協へ委託販売で出荷します。農協は県段階を通じてブロックごとに指定団体を組織し、
指定団体が乳業メーカーと価格交渉を行う役割を担い、雪の日も風の日も衛生面に気をつ
けながらミルクローリーで生乳を集荷し、乳業メーカーの工場へ持ち込む役割を担ってい
るのです。そして特に重要なのは、季節により乳量や乳質が異なる生乳を、飲用乳と、保
存性の高いバターやチーズ等の乳製品に仕向ける需給調整です。それらを加工原料に回す
ことによる値下げ分について、国は、加工原料乳生産者補給金という形で支援しているの
です。
 まさに、牛乳は、安全・安心の確保と、酪農家と指定団体と乳業メーカーの強い結びつ
きと信頼関係と、国の役割分担の下で成り立っているのです。かつて、規制改革推進会議
は、指定団体について、「市場原理を導入する」とする観点で、安定した生産・流通・販
売の在り方について、「もっと競争しろ」「他の加工業者にも開放しろ」「それが規制改
革だ」と注文をつけてきましたが、今は、制度的に新規参入者にも門戸が開かれ、必要な
ルールが整備されてきているのです。


【「命」をはぐくむ酪農経営を支えます】

 ともかく、何もかも市場原理と競争では、農業生産も流通も混乱します。幅のある柔軟
性と、お互いの信頼と仲間としての共感が、農業の持つ特性です。必要なら、大きい変動
における救済措置を全員の合意で準備しておくことも可能です。
 生乳の生産・流通を、一律の対立の競争の世界にしない仕組みのもとでの納得が得られ
る工夫と制度をこそ、つくり上げようではありませんか。

 命をはぐくみ、それを人間に届ける酪農事業は、「農業」という素晴らしい営みの中で
も、特に大切で、崇高なものだと思います。生乳の特性、すなわち、季節と気候の変動下
や、牛の健康や、牧草の出来具合や、生きている生乳の新鮮さを得て、そして、安全・安
心を確保する。まさに命の酪農経営です。
 これを守り、その生乳を人々に届ける。この仕組みを維持・発展させる。これほど大切
 な取り組みはない。
 ところが、規制改革推進会議の議論は、一体何なんでしょうか。浅薄極まりません。
 生きた生乳を、命を、きちんと届ける、それをしっかり肝に据えた酪農制度の検討でな
ければならないのだと思います。頑張りましょう。


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